また、13万5千棟以上が停電となっており、病院の患者も約500名が避難を余儀なくされている。被災者の多くは家屋の屋根の上に避難しているため、現在も救助が試みているが、多くのアクセス手段が遮断されているため、救助作業は困難となっている。...

また、13万5千棟以上が停電となっており、病院の患者も約500名が避難を余儀なくされている。被災者の多くは家屋の屋根の上に避難しているため、現在も救助が試みているが、多くのアクセス手段が遮断されているため、救助作業は困難となっている。

仏『ウエストフランス』紙によると、ドイツ軍は300人の兵士を被害の大きい地域に派遣し、救助活動を行うという。

ラインラントファルツ州の北部の町マイエンに住む36歳のオルトルト・マイヤーさんは、町の一部が氾濫原の上に作られていることを認識している。「危険は承知しているが、このようなことは見たことがない。私の義父はもうすぐ80歳になるが、こんなことは経験したことがないと言っていた」と語っている。

ドイツで最も被害を受けた地域の隣国であるベルギーとルクセンブルクも、悪天候の影響を受けた。ルクセンブルク当局によると、多くの家屋が浸水して「もはや居住不能」となっており、住民は避難を余儀なくされている。

ベルギーでも、10州のうち4州（リエージュ、ナミュール、ルクセンブルグ、リンブルグ）に軍隊が配備され、救援活動、特に住民の避難を助けている。洪水被害にあった温泉街スパの住民のためには、災害避難用テントが設営された。

露『ロシアトゥデイ』によると、ベルギー東部のヴェルビエ地区では救助隊が4人の遺体を発見した後、現在9人の死亡を確認したとされている。ワロン地域の政府によると、数百人または数千人の人々の家が、住居不能の状態になっているという。

フランスのダルマナン内相は、「EU市民保護メカニズム」の一環として、40人のフランス人救助隊員がベルギーに向けて出発したと述べた。また、「水上捜索隊を乗せたヘリコプターも出動している」と発表した。

オランダでも、ドイツとベルギーに隣接するリンブルフ州で大きな被害が出た。洪水の危険性があるため、交通量の多い自動車道を含むいくつかの道路が閉鎖された。