【Globali】
世界が見る安倍首相が提唱する国連安保理改革(2014/09/24)
ニューヨークで開かれている国連総会に出席している安倍首相だが、来年国連が創設70周年を迎えるにあたり、国連安保理を21世紀にふさわしい形に、日本がリーダーシップを発揮しながら改革していき、将来の国連安保理常任理事国入りに意欲を示している。ウクライナ情勢や中東情勢の悪化など、国際社会の一致協力した行動が、ますます求められている現在、国連安保理は、自国の国益を優先させる常任理事国であるロシアや中国などの拒否権発動などによって、むしろその流れとは逆に、国連としての一致した行動をとることが難しい状況になっている。こうした中で、安倍首相が国連安保理改革を提唱することは、理にかなっているといえよう。安倍首相が提唱する国連安保理改革について、各国のメディアは以下のように伝えた。
9月23日付
『チャンネルニュースアジア』(シンガポール)は、「日本の首相が国連常任理事国入りへの意欲みせる」との見出しで、「日本の安倍首相が、国連安保理の改革と将来の日本の国連安保理常任理事国入りを目的に国連総会に出席」と報じ、「国連安保理改革を行うためには国連総会で加盟国の3分の2以上の賛成が必要で、安倍首相は日本と同じく改革に前向きで安保理の常任理事国入りを目指しているインド、ブラジル、ドイツなどと共闘しながら、アフリカ諸国の指導者や太平洋島しょ国の支持を呼びかけていく方針」と報じた。...
全部読む
9月23日付
『チャンネルニュースアジア』(シンガポール)は、「日本の首相が国連常任理事国入りへの意欲みせる」との見出しで、「日本の安倍首相が、国連安保理の改革と将来の日本の国連安保理常任理事国入りを目的に国連総会に出席」と報じ、「国連安保理改革を行うためには国連総会で加盟国の3分の2以上の賛成が必要で、安倍首相は日本と同じく改革に前向きで安保理の常任理事国入りを目指しているインド、ブラジル、ドイツなどと共闘しながら、アフリカ諸国の指導者や太平洋島しょ国の支持を呼びかけていく方針」と報じた。
9月24日付
『WantChinaTimes』(台湾)は、「中国に挑戦的な日本の安保理常任理事国入り」との見出しで、米国を拠点とする中国のメディア
『Duoweiニュース』の記事を引用しながら、「日本の安倍首相が目指す国連安全保障理事会常任理事国入りは、中国からの強い反対にあうだろう」と指摘、その理由として「中国も来年、日本に対する中国の勝利70周年を迎えるため、日本に対する反発が強まることに加え、(安倍首相は)歴史問題を解決する姿勢を見せていない」ことをあげ、「(安倍首相が)歴史問題を解決しない限り、安倍首相の努力は徒労に終わるだろう」と論じた。また「安倍首相が目指す国連安保理改革を実現するためには、国連憲章の下ですべての国連常任理事国(米国、英国、フランス、中国、ロシア)が安保理改革に同意する必要があるのに加え、国連総会において加盟国の3分の2以上の賛成が必要だという、2つの高いハードルがあるため、安倍首相の願いが実現する可能性は低いだろう」との、財団法人平和安全保障研究所理事長の西原正氏の発言を紹介した。
閉じる
その他の最新記事