【Globali】
中国珠海で航空宇宙博開幕(2016/11/02)
11月1日中国広東省珠海で国際航空宇宙博覧会が開幕し、中国製のステルス戦闘機J-20が初めて公開された。J-20は米国のロッキード・マーティン社製ステルス戦闘機F-22ラプターに外形は瓜二つであるが、中国は先頃有人宇宙船を宇宙ステーションにドッキングさせることにも成功しており、中国の宇宙航空技術は侮れないレベルに達している。
11月1日付
『ヤフーニューズ』(ロイター通信引用)は、「中国、同国最大の博覧会でステルスジェットJ-20を公開し力を誇示」という見出しで、中国が火曜日同国の軍事力を誇示する同国最大の航空機メーカーとバイヤーの商談会を開催し、J-20ステルス戦闘機を始めて公開したと報じた。南部の珠海で開催された中国航空宇宙ショーは、中国の民間航空宇宙産業への意欲と増大する国防力を示す機会となった。中国は2020年代には米国を抜いて最大の航空機市場となると目されている。...
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11月1日付
『ヤフーニューズ』(ロイター通信引用)は、「中国、同国最大の博覧会でステルスジェットJ-20を公開し力を誇示」という見出しで、中国が火曜日同国の軍事力を誇示する同国最大の航空機メーカーとバイヤーの商談会を開催し、J-20ステルス戦闘機を始めて公開したと報じた。南部の珠海で開催された中国航空宇宙ショーは、中国の民間航空宇宙産業への意欲と増大する国防力を示す機会となった。中国は2020年代には米国を抜いて最大の航空機市場となると目されている。J-20は2010年に最初にその姿を現して以降、米国との技術格差を埋めるためにデザインの改良を進めて来た。専門家は、習近平総書記が軍備の増強を唱える中、中国はアジア、特に南シナ海や東シナ海へ積極的に進出しており、J-20は明らかに中国の戦闘能力が飛躍的に向上していることを示しているという。J-20は米国のステルス戦闘機に酷似しており同様のレーダー回避性能を持っているのかが重要なカギになるが、この点は未だわからない。しかしながら単に新型機を公開するだけでも警告になるし、中国は最近未就航の戦闘機を公開して誇示する方針に変更した。
国営の中国民間航空機会社(COMAC)もまた今後20年間で6,865機(9,300億ドル)の航空機需要が見込まれる中国市場に積極的に対応しようとしている。ボーイングとエアバスに独占されているワイドボディ機について、COMACとロシアのUACが開発中の新型機が公開されており、デザインの詳細や巡行速度が明らかになった。予定より3年開発が遅れている150席の旅客ジェット機COMAC C919は展示されていなかった。COMACはこれについて中国東方航空がC919の最初の顧客となる予定で今年中か来年には最初の試験飛行を行う予定で、既に570機の注文を得ていると説明したと報じている。
11月2日付
『英文版上海日報』は、「ステルス戦闘機、ショーを圧倒」という見出しで、珠海の宇宙航空ショーで中国製の2機のステルス戦闘機が驚嘆する観客を圧倒したと報じた。2機の戦闘機は中国空軍の色とりどりのアクロバット飛行に続いて突然飛来し、約2分後には爆音とともに飛び去った。今回の珠海博は攻撃機、地対空ミサイルシステム、ドローン、ジェット戦闘機など中国製軍事技術が並べられている。国際航空運送協会(IATA)によれば2024年には中国が世界最大の航空機市場になるといわれており、ボーイングやエアバスと競合して、中国のCOMACやAVICもマーケットシェアの獲得にシノギを削る。習近平総書記は2025年までに中国の製造業を増強するというスローガンを掲げており、宇宙航空産業も強化目標の産業の一つとなっていると報じている。
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