昨年の米大統領選挙でのまさかの大敗以来、ハイキングをしたり、トランプ大統領の就任式に出席したりした以外には、公の場にはあまり出ていないヒラリー・クリントン元国務長官は、今秋発売予定のエッセイ本と改定版絵本の執筆に忙しいという。また、講演エージェンシーとの契約を再開する動きから、噂されているニューヨーク市長選への出馬の可能性は薄くなっていると報道されている。
2月1日付英国
『BBC』は「ヒラリー・クリントンが選挙敗北回想本を執筆」との見出しで以下のように報道している。
出版社「サイモン&シュスター」によると、大統領候補だったクリントン氏が9月26日に本を発売する予定だという。タイトルは未定。
クリントン氏と言えば、高額な講演料が大統領選挙の相手候補から批判の的となったが、今後は国務長官時代に所属していた「ハリーウォーカー・エージェンシー」との契約も再開の予定で、様々な講演の依頼があると思われる。...
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2月1日付英国
『BBC』は「ヒラリー・クリントンが選挙敗北回想本を執筆」との見出しで以下のように報道している。
出版社「サイモン&シュスター」によると、大統領候補だったクリントン氏が9月26日に本を発売する予定だという。タイトルは未定。
クリントン氏と言えば、高額な講演料が大統領選挙の相手候補から批判の的となったが、今後は国務長官時代に所属していた「ハリーウォーカー・エージェンシー」との契約も再開の予定で、様々な講演の依頼があると思われる。4月ニューヨークのLGBTの祝典に参加したり、母校のウェルズリー大学(マサチューセッツ)の卒業式で講演予定。このエージェントに戻る動きで、ニューヨーク市の市長職を目指すとの見方が薄くなっているという。
同日付米国
『ロサンゼルスタイムズ』は「ヒラリー・クリントンがドナルド・トランプへの思いを含むエッセイ本を出版予定」との見出しで次のように報道している。
ヒラリー・クリントン元国務長官は空いた時間にハイキングをしているだけではないらしい。今秋発売予定の2冊の本の執筆に忙しいという。同氏は「サイモン&シュスター」から私的エッセイ本と、1996年出版のベストセラー「It Takes a Village」(日本語版タイトル「村中みんなで」)の絵本版を執筆中だという。エッセイ本には、クリントン氏が座右の銘とするインスピレーションを与える言葉の引用を盛り込む予定で、「人生の良い時も悪い時にも力をもらった言葉とそれらへの想いを読者に届けたい」と語っている。この本には最も辛い時でだっただろう「昨年の大統領選挙での共和党候補トランプ氏へのショッキングな敗北」も盛り込まる予定である。
2月2日付
『ヤフーニュース』(AP通信引用)は「AP速報:クリントンが新刊本で2016年の選挙を振り返る」との見出しで次のように報道している。
水曜の出版予定の報道は、2度大統領選に出馬したクリントン氏の再来を予感させるもの。大統領選挙以来、公のコメントは殆ど題していない彼女だが、トランプ大統領の就任式には出席、トランプ大統領の政策を批判している。自身のツイッターでは、「女性の行進」を支持し、最近の移民を制限する大統領令を批判している。
一方で、クリントン氏が今年のニューヨーク市の市長選挙に出馬するのではないかとの報道がされていたが、本出版の予定や講演エージェントへの回帰からこの線は薄れてきている。
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米大統領選挙で、民主党ヒラリー・クリントン候補の側近中の側近フーマ・アベディン氏が、元下院議員で夫のアンソニー・ウィーナー氏がツイッターで女性にわいせつな写真を送信していたこと事が明るみとなり、同氏と別居する事が分かった。今月ニューヨーク・ポスト紙が、トランプ氏の支持者からとされる情報により、中年女性との写真の送信をスクープ。ウィーナー氏は2011年にも複数の女性に自身のわいせつな写真を誤って送った事で議員辞職していた。
共和党候補ドナルド・トランプ氏は、長くクリントン候補の側近を務めているアベディン氏の別居騒動をすぐさま捉え、メール問題においてクリントン氏の国務長官時代に機密情報を知り得る立場にあったため、「クリントン氏は不注意にもウィーナー氏を機密情報に近づけた」と批判し、これをクリントン氏の判断力欠如としてついている。今後もトランプ氏はこの問題を大いに取り上げていくものと予測される。
8月29日付米
『ニューヨークポスト』は「フーマにとっては良い事、ウィーナーは酷いとトランプ」との見出しで次のように報道している。
・ドナルド・トランプ氏は、夫のわいせつな写真スキャンダルの渦中にいるクリントン氏の側近フーマ・アベディンについて、(トランプ氏が)「よく知っている」アンソニー・ウィーナーとの別居は良い決断だとし、クリントン氏がアベディンを側近にし国家の安全を危険にさらしたと批判。「ただただ国を思い、ウィーナーに機密情報に近づけたというクリントンの軽率さを嘆いているだけ」とクリントン氏の判断力の無さを批判した。
同日付米
『CNN』は「再びのわいせつ写真疑惑でアベディンがウィーナーと別居」との見出しで以下のように報道している。
・長年クリントン氏の側近を務めたフーマ・アベディンが元議員のアンソニー・ウィーナーが再びわいせつ写真疑惑が浮上し、同氏と別居。アベディンは文書で、二人で子どもを一番に努めてきたが互いのプライバシーを尊重し、熟慮の末別居を決めたと述べた。友人によると、同氏はクリントン氏に混乱を与えたくないと悩んでいた。
・5年前わいせつ写真疑惑で議員を辞職したウィーナー氏は、今回の疑惑が明るみに出た後ツイッターのアカウントを削除。トランプ氏の支持者がニューヨークポスト紙に、複数の女性との際どい写真交換が約1年続いているとの情報を流していた。ポスト紙によると相手の女性は西部の40代の離婚歴のある女性で、ウィーナーからの12枚のセルフィーを提供。中にはウィーナー氏が子どもと添い寝していると見られる写真もある。
・共和党大統領候補トランプ氏はこの問題をとらえ、アベディンは「賢い決断」をした、だが側近として機密情報漏えいの危機管理を怠ったと批判。クリントン氏の判断力のなさの一例とした。
・アベディンは長くクリントン氏の側近として務め、側近の中では最も有名。イベント時支持者はクリントンとのセルフィー写真をよく同氏に頼んでいるという。
・ウィーナー氏は2011年ツイッターで自身のわいせつ写真を誤って投稿したことで議員辞職、このスキャンダル中、妻が第一子を妊娠中だったことが判明。その2年後ポルノ女優との写真投稿が明るみに出たこともある。
8月30日付
『ヤフーニュース』(AP通信引用)は「クリントン側近アベディンが夫のウィーナーのスキャンダルで別居」との見出しで次の様に報道している。
・アベディンは民主党を勝利に導くために過去にもスキャンダルで辞職や知事選をふいにした夫と平穏を保ってきたがついに別居。
・ポスト紙は写真の入手方法には触れず、相手はトランプの支持者である女性でめいやおいの写真も送っていた。
・トランプ氏はクリントン氏の「悪い判断」を直ぐさま攻撃し、ウィーナーが国家の安全を危険にさらす可能性もあったとしたがその証拠への言及はなかった。
・アベディンはクリントン氏が国務長官時代のメール問題で調査を受け、FBI長官はクリントン氏と側近が機密情報の扱いに「非常に不注意」だったと指摘。
・同氏はホワイトハウスのインターンとして勤務し始め、2000年上院議員となったクリントン氏の側近となり、ウィーナーとの結婚式ではビル・クリントン元大統領が司宰を務めた。アベディンはクリントン氏の2番目の娘のように慕われている。
・今月中旬ニューヨークタイムズ紙のインタビューでウィーナー氏は、今もわいせつ写真を送っているか質問され、そんな質問に答えるわけがないと回答していた。
8月29日付米
『ロサンゼルスタイムズ』は次の様に報道している。
・ドナルド・トランプ氏は2007年と2010年ウィーナーの議員選挙資金として合計4300ドル、1997年の市議会選挙で150ドルを提供しているとNBCニュースが報道。トランプ氏はクリントン氏を含めた両陣営の政治家らに数々の資金提供をしてきている。共和党のライバル候補が民主党候補への資金提供を厳しく非難した際、ビジネスマンとして貢献したのだと反論した。
・先月トランプ氏は、クリントン氏の安全管理に関しての議論で、ウィーナー氏に言及し「ゲスな変質者」と述べていた。
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