【Globali】
ノーベル平和賞の予想(2014/10/09)
ノーベル賞5分野のうち平和賞のみスウェーデンではなく、ノルウェー政府主体で授与が行われる。ノーベル平和賞の有力候補について金曜の発表前にノルウェーのメディアが次のように報じる
ノルウェーの
『ザ・ローカル紙』は「ノーベル委員会はノーベル平和賞に278名の候補者を受理し、ローマ法王、スノーデンからプーチン大統領までノミネートされ、通常より予測困難」と報じる一方、様々な予測を伝える。
ザ・ローカル紙は、「平和研究所オスロのハルプビケン所長は、ノーベル平和賞の分析家で、最終候補者リストを発表する数少ない分析家の一人だが、先週予想を訂正し、反戦の日本国憲法9条保持を望む、日本人グループを最有力候補とした」と伝える。...
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ノルウェーの
『ザ・ローカル紙』は「ノーベル委員会はノーベル平和賞に278名の候補者を受理し、ローマ法王、スノーデンからプーチン大統領までノミネートされ、通常より予測困難」と報じる一方、様々な予測を伝える。
ザ・ローカル紙は、「平和研究所オスロのハルプビケン所長は、ノーベル平和賞の分析家で、最終候補者リストを発表する数少ない分析家の一人だが、先週予想を訂正し、反戦の日本国憲法9条保持を望む、日本人グループを最有力候補とした」と伝える。理由として「冷戦終結後、国家間の戦争は事実上根絶したと思われたが、ウクライナ情勢や東アジアの緊張状態により、再発の可能性がある事を思い出させた。平和賞初期に歓迎された、原則へ回帰するよいタイミング」と所長の言葉を引用し、「その専門知識にも関わらず、ハルプビケン氏はスノーデンを有力候補者の2番手に置いた」と伝える。一方、ザ・ローカル紙によると「他の専門家は、ローマ法王と告発者スノーデンが有力。スノーデンは2名のノルウェー国会議員に推薦され、先月もうひとつのノーベル賞、ライト・ライブリフッド賞を、英国のガーディアン氏と人権環境活動家と共同受賞したが、記者会見でノーベル委員会が自身の受賞を支持すると思えないと語った」。また、ザ・ローカル紙は「ヒーローで裏切り者であるスノーデンの、この受賞は物議を醸した」と報じ、「亡命先ロシアのウクライナ政策、クリミア併合への疑問と反対者に対するロシア政府の扱いを、ノーベル委員会は無視できない」とノーベル賞の歴史作家、ヤコブ氏の言葉を引用する。この他、ゴルバチョフ氏が平和賞の賞金で創立した民主派のメディアや、女子の教育を受ける権利を求めて、タリバンに撃たれたマララと有力候補が多い。
『ノルウェーポスト』は、「ノーベル賞委員会のヤーグラン委員長は大きな軌跡を残し、在任中にオバマ大統領が平和賞受賞した」と報じる一方で、「委員長が欧州評議会の事務局長を、兼任している事への懸念が常にあった。」と伝える。ザ・ローカル紙によると、「EUのロシア制裁は、委員長が独立した機能を果たしている事を証明している。何故ならば、ヤーグラン氏は欧州評議会の事務局長でもあり、欧州評議会はロシアをメンバーと見なしていると、ヤコブ氏が語る」。
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