緊急事態宣言下での生活(その254)
4月12日、この季節、毎年牡丹やつつじ等、様々な花々がその美しさを競う季節であるが、鑑賞する立場の我々は今「コロナウイルス」との戦いの現場にいる。...
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4月12日、この季節、毎年牡丹やつつじ等、様々な花々がその美しさを競う季節であるが、鑑賞する立場の我々は今「コロナウイルス」との戦いの現場にいる。
テレビを点け、報道番組を一通り見終わると、10時半頃になっており、先週クリーニング屋に預けた冬物を受け取りに出かけた。頭の上の空はどんよりした曇りだった。
表に出ると、駅前の人通りは全くと言って良い程、人影は見えなかった。
両手で冬物が入った大きな紙のバックをブラ下げ、一度自宅に戻ってから、駅のショッピングセンターに足を運ぶと、そこには別世界が広がり、多くの買い物客で賑わっていた。
先週は、ショピングセンターの営業時間が、平日は18時頃と早じまいであり、日曜に買いだめをしておかないと、次週の夕食のおかずに事欠くことになりかねない。
ショッピンセンターの中で、用を済ませると、もう一度自宅に帰り、冬物をハンガーラックに入れ、春から夏への衣服をタンスに入れた。
一連の作業が終わると、ふと江戸川を散歩してみたくなり、外に出て川への道を歩き始めた。その通りには結構人が出ていた。
木々は、青々として、春の装いが感じられた。
江戸川に出ると、ジョギングをしている人々の姿が目に入ってきた。
土手は、現在大きな工事をしている様子だったので、土手から河原に出てみた。
鉄橋には、しっ切りなしにやってくるJ電車の轟音が聞こえ、川には早くもモーターボートが爆音を立てて快走していた。
手前の川の中では、鴨が泳ぎ、河原では雀が数羽遊んでいた。
暫く、そんな景色を楽しんでから、紫色の花が咲く道を歩き、路傍の草花を楽しんで自宅への帰途に就いた。
時計を見ると、12時半頃であった。
その後、15時半ごろ、所要がありショピングセンターを抜けようとすると、食品売り場以外の店舗のシャッターは閉まっていた。
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外出抑制中の買い物(その253)
4月5日、その朝11時頃、外を眺めると、どんよりした曇り空であった。...
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4月5日、その朝11時頃、外を眺めると、どんよりした曇り空であった。
厚手のコートや冬物を整理し、近くのクリーニング店に持ち込んだ。
帰りにJR市川駅のショッピングモールに寄ると、大型の珈琲店のシヤッターは締められていた。
それでも、野菜物や魚類等の生鮮食料を扱う店は、豊富な商品を陳列していた。
揚げ物や餃子、焼売、弁当、パンなどを扱う食料品店はいつもの様に商いをしていた。
歩いている買い手側も、レジに並んで、いつもの様な風景であった。
新型コロナウイルス禍の影響で、こちらの心情が沈んでいる所為か、なんとなくではあるが、活気に乏しく感じた。
このモールは、2階建てで概ね4つぐらいのパートに分かれていて、更にその周りに大型のスーパーマーケットが4件ほどある。
日頃の生活は充分に賄えて、便利である。
少し離れたところには、酒場やレストランもあるが、そこが繁盛しているのかどうかは見当がつかなかった。
それでも街行く人は、結構いて、ベットタウンである、市川駅周辺の機能的役割を果たしているように見えた。
その日は、生鮮食料品が入った重い買い物袋をいくつかブル下げながら、自宅へと戻って行った。
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市川からの雪景色(その252)
3月29日、その日の朝、窓を開けると、外は”こんこん”と雪が降っていた。...
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3月29日、その日の朝、窓を開けると、外は”こんこん”と雪が降っていた。
ここ最近これほどの降雪を見たことがなかった。
11時半頃、外に出て、市川駅周辺の様子をビデオカメラに収めた。
空から降ってくる雪の量に比べて、路面にはさほど、積もっていないように見えた。
朝からの雨の残りが、雪を溶かしていると感じた。
僅かながら街行く人々は、傘をさして、その街路を歩いていた。
駅の南側から、北側に回ると、バスやタクシーが結構動いていた。
1か月前ほどに、「コロナウイルス」感染で有名になったスポーツジムが入っている、そのビルの周辺にも人の動きが感じた。
街行く人々は、少ないものの、結構通行人は目に入った。
つい数日前に、リニューアルオープンした西側のモールの入り口には、派手なサインがあり、目をひいた。
オープニングセールをしている店舗に入ると、昼頃の所為か、相当な人だかりであった。
自宅に戻り、少し休んでから、ベランダに出ると、もう雪は止んでいた。
空は重い灰色で染められ、東京方向は霞んで、いつも見える東京スカイツリーも全く見ることが出来なかった。
近くの江戸川も寒々とした様子で流れていた。
ベランダから本八幡駅の方を見ると、いつも利用しているJR総武緩行線の黄色い車体がうねりながら走ってきた。
その内に、隣の快速線も長い車列で、走ってきた。雪の所為で電車の運行がどうなるか心配していたが、どうやら影響は無いようであった。
最近開通した東京外環道も湾岸線も遠目から見ると、それほどの混雑を感じさせなかった。
内心ほっとし、次の日の通勤の心配をしないで済みそうだと思った。
それにしても、その日の降雪は、東京圏の足を止め、コロナウイルスの蔓延を食い止める神風となったかも知れないかとふと思った。
ビデオカメラを持つ手が、冷たくなり、その日はベランダから室内へと戻った。
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