6月の海辺、葛西臨海公園(その52)
6月19日、6月も半ばに入っているのに、今年は台風の話題をまだ聞いていない。
その日は、市川橋を渡り、江戸川の都側の土手を南下し、クルーザーの係留所を左手に見ながら、旧江戸川沿いに走り、葛西臨海公園を目指した。少し向かい風であった。...
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6月19日、6月も半ばに入っているのに、今年は台風の話題をまだ聞いていない。
その日は、市川橋を渡り、江戸川の都側の土手を南下し、クルーザーの係留所を左手に見ながら、旧江戸川沿いに走り、葛西臨海公園を目指した。少し向かい風であった。
8時半に出発し、9時半ごろには、臨海公園の入り口に着いた。
自転車のハンドルには、その日もアクションカメラを装着していた。
入り口といっても、いつものように正門からではなく江戸川に近いところから入った。
いきなり、こんもりとした森の中に入った。
この季節には、涼やかで森林浴もでき、何か別世界にいるような気持ち良い心持ちであった。
時折、野鳥の観察所があり、大きな望遠レンズを付けたカメラを構えている人々に出会った。
森の中を少し走ると、今度は海に出っくわした。
今日は、潮が引き遠浅の浜が沖の方まで続き、潮干狩りをしている人々が、そこら中に見えた。
潮の香りがぷーんと匂い、海に来た実感が溢れた。
浜辺の向こうには、先だって行った「東京ゲートブリッジ」が遠景に見えた。
ここでは、老若男女がただただ、海を楽しみ、自然の有り難さをむさぼっているようだった。
海の開放感を楽しみ、森を通って再び、旧江戸川をさかのぼり、ポニーアイランドを抜ける辺りで、一輪車を操っている少女3人を見つけた。先週の少女たちではないかと感じた。
アクションカメラを装着しているので、その動きを追ってみた。
懸命にペダルを漕ぎ、曲がる時は、なぜかハンドルから手を放し、カーブを切る。見せ場を作っているのではないかと思った。
その日は、そのまま自宅に帰った。12時近かった。その日も本当に気持ちの良いサイクリングだった。
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空梅雨の景色(その51)
6月12日、東京は梅雨に入っているが、その日も曇りがかってはいたが、雨の気配はなかった。
午後から見舞いの予定が入っていたので、遠出はできなかった。アクションカメラをハンドルにセットし、住まいを出た。
8時ごろ江戸川に出て、そのまま市川側の土手を南下し、東京湾を目指した。...
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6月12日、東京は梅雨に入っているが、その日も曇りがかってはいたが、雨の気配はなかった。
午後から見舞いの予定が入っていたので、遠出はできなかった。アクションカメラをハンドルにセットし、住まいを出た。
8時ごろ江戸川に出て、そのまま市川側の土手を南下し、東京湾を目指した。
行徳橋の下を潜り抜け、原木辺りを通ると、左に工事中の外環道路が見えてきた。
右には、地下鉄東西線の鉄橋と江戸川に浮かんだ、小舟の散らばった景色が見えた。
その先には、新しい大きな橋梁の工事風景が目に入ってきた。
30分もすると、外環道と湾岸道路の巨大なインターチェンジやJR京葉線の鉄橋が見えてきた。
その鉄橋を潜ると、視界がぐっと広がり、東京湾が姿を現した。
土手から下を覗くと、釣り人達が連なっていた。
その日は、そこで折り返し、原木辺りで、新行徳橋を渡った。
ボートの桟橋が集まるその辺りを右手におさめながら、行徳橋を突っ切り、新旧の江戸川の分岐点を通り、ポニーランドに向かった。
ポニーランドを過ぎた辺りで、大勢の子供たちが、大人の指導で一輪車の競争をしている風景に出くわした。
最初は、一輪車のペダルを漕いで競争しているものと思ったが、よく見ると車輪を足で回して、競っていることに気が付いた。
わずか10メートル位しか走らないのその所為であった。
その日も、最後に小岩菖蒲園に立ち寄った。
先週よりも、菖蒲の花は満開に咲き誇っていた。
今年の梅雨は、その日までほとんどカラであったが、このシーズンに咲く菖蒲は、水の中で豊麗に咲いていた。
その日、自宅に着いたのは、11時を少し回った頃だった。
空梅雨の景色も6月のしっとりした気候の中で、なかなかのものだった。
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野鳥と花と水・水元公園(その50)
6月5日その日の朝は雨がしとしと降り注ぎ、風が強い日であった。...
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6月5日その日の朝は雨がしとしと降り注ぎ、風が強い日であった。半ばあきらめていたが、9時ごろ急に雨が止んだ。
すぐに支度をし、いつものように江戸川に出て、その日は都側の土手を北上し水元公園を目指した。
その日は、最近購入したアクションカメラをハンドルに固定し、道中をカメラに収めようと用意をした。
手ぶれ補正機能が付き、2時間余り連続撮影できるものだった。
時々、ちゃんと映っているか腕に巻いたコントローラーで映像のチェックをした。
水元公園には、わずか20分程度で到着した。道すがりの江戸川もそうだったが、この公園の入り口の緑は、雨の後だったので、ことさら、その色を鮮やかにしていた。
しばらく行くと、この公園では祭りが開催されていた。
それを避けながら、紫陽花や菖蒲の花の間を通り、奥の方へと進んでいった。
湖の水面は、穏やかで多くの釣り人が、無言でひたすらその水面に目をやっていた。
突如、半腰になって集中してカメラを向けている人が目に入ってきた。
その先を見ると、シラサギであろうか、1羽の鳥が花壇の中に、置物のようにじっと立っていた。
微かに動くが、大きな動きはない。ほとんどじっとしていたが、そのうち翼を広げ飛んで行った。
その日は、やっとその公園の西口入口、即ち出口までその広い公園の端までたどり着いた。
その辺りは、カワセミの生息エリアであり、カルガモや沢山の珍しい野鳥の生息を観察できた。
その周辺だけ深い緑色の水と鳥の世界が造られていた。
その日は、帰り道「小岩菖蒲園」に寄り、6月の季節を堪能しそのまま帰宅した。
空は、灰色であったが、野鳥や花、そして湖や川が作り出す、素晴らしい情景に包まれた旅程であった。
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