柴又で寅さんと昭和ロマン(その33)
12月20日、9時少し回った時間に、住まいを出て市川橋を渡り、都側の江戸川の土手をリニューアルされたと聞いた「寅さん記念館」へとまっしぐらに走った。
多少向かい風で、冷たかった。
江戸川に面した寅さん公園には20分程度で着いた。...
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12月20日、9時少し回った時間に、住まいを出て市川橋を渡り、都側の江戸川の土手をリニューアルされたと聞いた「寅さん記念館」へとまっしぐらに走った。
多少向かい風で、冷たかった。
江戸川に面した寅さん公園には20分程度で着いた。そこに自転車を置いて日本庭園を記念館へと降りていった。
紅葉が枯れ果てた木々が、本格的な冬の訪れを語っていた。
500円の入場料を払い、寅さん記念館に入るとそこは「男はつらいよ」の世界であった。
山田監督や撮影係、照明などのクルーが集中し撮影している現場再現のシーンがセットさ
れていた。
更に奥に入ると、車寅次郎の実家の草団子屋や帝釈天が昭和レトロ風の中に作られていた。
圧巻は、全48作品のサビの部分を動画で見られるコーナーで、毎回出場する各マドンナとのワンシーンをダイジェストで見られるシステムであった。
葛飾柴又駅のセットに、門前市の商店街がずらりと並び、
かっては、人力電車というその模型と車内に並んだ客席シートが、昭和の面影を強烈に醸し出していた。
私は、柴又で寅さんに昭和の時代に引きずり込まれ、そこで浸り、心はすっかりほんわかしていた。
帰り道に、総武線の鉄橋の下で、オートバイのモトクロスを楽しんでる風景に出会った。
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じゅんさい池は鴨の遊び場(その32)
12月13日、8時頃住まいを出発し、先週と同じように千葉街道を突っ切って江戸川の土手を北上した。
例年の冬の寒さに戻り、寒気を感じた。その上水滴が時折、顔にかかった。
里見公園まで行き、そこから更に坂を、ギア比を最低にし何とか乗り切った。...
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12月13日、8時頃住まいを出発し、先週と同じように千葉街道を突っ切って江戸川の土手を北上した。
例年の冬の寒さに戻り、寒気を感じた。その上水滴が時折、顔にかかった。
里見公園まで行き、そこから更に坂を、ギア比を最低にし何とか乗り切った。
暫らく行くと、国立国府台病院の正門にかかった。
そこを左に曲がり、今日は「じゅんさい池」と走った。
坂を下り、上り、くねった道を進むと急に視界が広がり、紅葉に色づいた小さな湖が見えた。
森林に囲まれた静かなた佇まいと、水鳥が浮かぶ静かな水面が迎えてくれた。
水面で遊ぶ沢山の鴨の群れは、湖面を水の軌跡を描き、戯れているように思えた。
立て札に、「自然を守り・・・」と謳ってあり、確かにしっとりとした自然を基調に整備されていることを感じさせた。
自転車から降りて、引きながら歩くと、細長いその湖には鴨の戯れが続いて見えた。
時折、人がパンの切れ端と思われる餌を投げると、鴨はワッと群がってきた。
生き物の性で、鴨も餌を求めて、我先に集まっていた。
ここは、中国分といって市川の北部で松戸に近いところであった。
長いこと、市川に住んでいたが、この素晴らしい景色に触れるのは初めてだった。
足元にこんなに魅力的な場所があるのに、今まで気が付かなかった自分に呆れた。
その日は、そんな思いのまま自宅の方に引き返していった。
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江戸川・矢切の渡し・野菊の墓・里見公園(その31)
12月6日、その日私は、千葉街道を突っ切り、江戸川の市川側土手を北上した。
8時頃だったが、向かい風で、その上冷たかった。
この道をサイクリングするのは、初めてであった。
最初に目に入ってきたのが、「市川関所跡」であった。...
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12月6日、その日私は、千葉街道を突っ切り、江戸川の市川側土手を北上した。
8時頃だったが、向かい風で、その上冷たかった。
この道をサイクリングするのは、初めてであった。
最初に目に入ってきたのが、「市川関所跡」であった。
長く市川に住んでいるが、市川に関所があったことは今まで知らなかった。
土手に上がったり、下ったりしながら、寒気の中ひたすら走ると、河原にミニゴルフ場が見えてきた。
そのゴルフ場の間に小道があり、分け入ると「矢切りの渡し」があった。
無人の船着場の案内には、土曜と日曜は船の行き来があるように記してあったが、その気配は無く、渡しの運行時刻も明記していなかった。
今日は、日曜だが、風が強いので舟は運行しないのかも知れないと思った。
土手上に戻ると、そこには「矢切りの渡し」と「野菊の墓」等の案内板があった。
この辺の観光スポットと思われた。
その辺で、その日は引き返した。
今度は、追い風で漕がなくても前に進んでくれるような状態であった。
江戸川の向こうには、スカイツリーが見え、その上空では鳥たちが群れをなして飛んでいた。
暫らく戻ると、里見公園に入る急な坂があり、ギア比を落としてそこを上った。
里見公園に入ると、二体の女性像が中央に位置し、その周りには赤や白のバラが咲いていた。
その背景には紅葉した楓や銀杏の木々が鬱蒼と茂っていた。
その公園は、すっかり晩秋の景色になり、紅葉の紅が目立った。
帰り道、川ではこの寒さの中、モーターボートに引っ張られながら水上スキーを楽しむ様子も見られた。
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