11月20日、朝起床すると、空にはカスミがかかっていたが、その日も晴れていた。すぐに支度をし、9時を少し過ぎた頃、江戸川にかかる市川橋から蔵前橋通りを走り、荒川に架かる平井大橋を渡ってから、南下し大島小松川公園に入った。
桜の季節や夏場に何回か来たが、紅葉のこの季節もまた趣があるのではないかと思い、公園に入り大きな橋を渡って、旧中川まで行った。
旧中川では、夏ほど盛況ではないが、カヌーに乗った一団が川面にオールを差し、懸命に漕いでいた。
その周辺の紅葉を楽しみ、仙台堀川公園の中を、明治通りまで走り、夢の島公園を抜け、辰巳国際水泳場の前を通った。
その日は、競技大会があるのか、人で賑わっていた。
水泳場を過ぎ、右に曲がると、「辰巳の森海浜公園」が目の前に現れた。初めて見たが、相当広いスポーツグラウンドだった。
隣接する「あけぼの運河」越しに、国際水泳場の独特の建物が見えた。
そのグランドを過ぎると、「アクアティクスセンター」の建設予定地が、見えてきた。と言ってもグレーの鉄板で広範囲に囲みがしてあるだけで、全容ははっきり見ることができなかった。それでも、周囲を一周する間に、それらしき様子が見えてきた。
「建築計画のお知らせ」がその壁に貼ってあったので、読むと「オリンピックアクアティクスセンター(仮称)」となっていた。
地上4階、地下1階の建築物の大きさに驚かされた。「合計27,449㎡」とあった。更にその敷地の面積は、161,935㎡となっていた。
ぐるっと1周してみたが、約5万坪というその広さは、想像以上のものだった。
現在の辰巳の国際水泳場をいささか大きくしたものだと想像していただけに、その規模の大きさに度肝を抜かれた。
なるほど、ここに観客1万5千人から2万人を収容するのか。それにしてもやけに大きいなと思った。
この周辺の都有地は、充分余裕がありそうなので、心配はないが、そりゃー何百億円というお金はかかるだろうなと頷いた。
この辺りの足は、地下鉄有楽町線の「辰巳駅」か、JR京葉線の「新木場駅」、それに臨海線の「新木場駅」となる。
どの駅からもかなり距離(徒歩40分かな?)があり、バスを使うことになるのかなと思った。
「辰巳の森林公園」も広大で、手入れもされていて、素晴らしいのだが、利用している人数が少ないように思えた。
隣の「夢の島公園」も、広く手入れが良く、綺麗で本当に立派な公園なのだが、利用客が少ないのが気になった。
これだけの公園やスポーツグランドは、なかなか無いが、そんな情報が少ないのかもしれない。
そういう意味では、葛西臨海公園からお台場近くの「潮風公園」まで、相当立派に環境整備ができているが、その割に利用者が少ないように思える。
そこで、「東京五輪」を機に、知名度を上げれば、有効に活用されることになるということなのだろうか。
それにしても、交通の便がもう少し良くないと、足が遠くなるかもしれないと感じた。
その日も、そんな散策的なサイクリングを楽しみ、自宅に戻ると13時少し前になっていた。驚いたのは、帰途に通った「荒川河口橋」の東側の荒れた路面が、綺麗に舗装し直されていたことだった。
上着を脱ぐと先週と同じように、バックを背負った、背中が少し汗で濡れていた。
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