江戸川から柴又・新装の山本亭へ(その78)
12月25日、その日の朝は冷え込んでいた。...
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12月25日、その日の朝は冷え込んでいた。食事を済ませ9時半ごろ自宅から、江戸川に出て市川橋を渡った。
空は曇って、手元のウォッチで気温を確認すると、7℃でかなり寒かった。
それでも、河原での野球場は全て埋まっていて、みんな元気に声を出していた。
土手上のサイクリング道を北上し、柴又の寅さん公園に隣接している「山本亭」に向かった。
実は、その日は船橋の三番瀬に行こうと考えていたが、自宅からその方向を見ると、江戸川から湾岸道に出る辺りで、白い煙がもうもうと上がっていたので、火事でもあったのかと推察し、行く先を変えたのだった。後から、テレビのニュースで、それが火事だとわかり驚いた。
「山本亭」は、東京でも3本指に入る日本庭園で、前にも数度行ったことがあった。
北総鉄道がかかる鉄橋を過ぎると、間もなく寅さん公園に着いた。
その日は、そこから公園の中の坂を自転車で下ってみた。入梅の頃松の下で、雨宿りしていた猫を発見し、動画で撮影した場所であった。
綺麗に整備されている表の庭から、その家の中に入った。
そこから見る庭園は、手入れが良く、真ん中に作った池には、錦鯉が泳いでいた。
確かに、小振りではあるが、池を挟んで松や造作が大正時代の日本庭園を感じさせてくれた。
新しくしつらえた畳に座り、白玉が入った汁粉をそそり乍ら、しばし庭を目で楽しんだ。
その邸宅の裏には「防空壕」と称する井戸のような形状に竹で編んだ覆いがしてあったのが印象的であった。
大正、昭和を駆け抜けてきた、時を感じさせてくれた。
見れば、今は江戸川の堤防もうず高くがっちりしているが、当時はその邸から川面を直接見ることができ、矢切の渡しの船の往来も一望できたのかもしれないと想像した。
そんな感傷にふけりながら、再び江戸川の土手を走り、帰宅した。11時半ごろ再び、気温を確認すると8℃であった。
寒く、とても汗などかくはずもなかったが、今年最後の江戸川巡りも終わった。
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(その78)MAP
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<3D 360°Video/3次元360度映像(KeyMission360で撮影)>(画像をクリックするとYouTubeに移動します)
山本亭
<最近のまとめ>
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12月18日、その日は朝9時過ぎに、市川橋で江戸川を渡り、蔵前橋通りを平井大橋まで走り、荒川の河原に出た。...
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12月18日、その日は朝9時過ぎに、市川橋で江戸川を渡り、蔵前橋通りを平井大橋まで走り、荒川の河原に出た。
その日は、年の瀬にしては暖かく、青空が基調となっていたが、雲も広がって、太陽が出たり隠れたりする空模様であった。
1か月前には、枯葉で迎えてくれた、千本桜や大島小松川公園辺りの並木道も、その日は葉っぱがほとんど落ちてしまって、冬の装いになっていた。
それでも、季節を感じさせる木々の間を大勢の人や自転車が行きかっていた。
「旧小松川閘門」や「芝生の丘」辺りでは、冬らしい雲と枯れ枝のアンサンブルが迎えてくれた。
その情景は、晩秋からすっかり冬に入ったのだという認識を与えてくれた。
細長い「仙台堀川公園」でも、同じ気配が感じられたが、そういった情景を楽しんでいるのか、変わらぬ人通りの賑やかさであった。
その日は、そこから葛西橋を使い荒川を渡り、新川に辿り着いた。
新川では、カルガモが何羽も川に浮かび、その内の2羽が、スマホカメラに吸い寄せられるように近づいてきた。
旧江戸川に入り、ひたすら走ると、江戸川スポーツランド辺りで、「ローラーホッケー」を楽しむ光景を目にした。まるで、氷の上を走っているようなスピード感覚で、球を奪い合っていた。
江戸川と新江戸川の分岐点辺りでは、止まり木で羽を休めている鳥の姿が見えた。
江戸川の舗装されている土手上を走っていると、前方にローラースケーターが滑るように走っている姿があった。
市川橋を渡っていると、もう冬だというのに、川面では水上スキーを楽しんでる情景に出会った。
スマホで撮ると、橋が写り込んで、幻想的な雰囲気に撮れた。
帰宅すると正午になっていた。汗もかかず、寒さに悩まされるほどでもなく、良い運動と心の保養になった。
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