初夏の向島百花園を訪ねる(その160)
7月8日、その日東武線の東向島駅から歩いて「向島百花園」を訪問した。...
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7月8日、その日東武線の東向島駅から歩いて「向島百花園」を訪問した。時計を見ると昼過ぎの時間になっていた。
江戸時代から300年続くというその花園は、花枯れの季節にあっても、それなりの色彩に恵まれていた。
入り口の門を入ると先ず、紫の桔梗が色鮮やかに咲いて迎えてくれた。
その近くに、濃いオレンジ色の鬼百合の花が連なっていた。
ハイビスカスと思われる赤い花が、青い空に映えていた。
池の周りには、まだ紫陽花の紫色の花が残っていた。
ヒオウギの花がスカイツリーと古池を背景に綺麗な対照を作っていた。
どこからか琴の音が聞こえてきて、和風の雰囲気を感じさせた。
散策をしていると、頭の上に大きな瓢箪が生っていた。
そこここに、碑が置かれ、あり日の大家の面影を残していた。
秋の日が楽しみな萩のトンネルを通り抜け、竹の素通しを通って、再び入り口へと歩を進めた。
この園の美しい緑を愛でながら、それでも色鮮やかな花々を眼は自然に探していた。
初夏のこの季節でも、強烈な色彩を放つ植物をこの百花園はその日の、私に提供してくれた。
感謝をしながら、その園を後にし、帰路に就いた。午後1時半頃だった。
初夏の強い日差しで、Tシャツに汗が滲んでいた。
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初夏を求めて新宿御苑に(その159)
7月1日、暦も変わり、梅雨も明けたその日の9時半頃、JR市川駅から緩行線に乗り、千駄ヶ谷駅で降り、新宿御苑に向かった。...
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7月1日、暦も変わり、梅雨も明けたその日の9時半頃、JR市川駅から緩行線に乗り、千駄ヶ谷駅で降り、新宿御苑に向かった。
中へ入ると、こんもりした森林が出迎えてくれた。
「初夏の見どころ」を入り口で手に取って、盛りだと書いてある「タイサンボク」を目指した。
レストハウスの裏側の大きな木に白い花が咲いている光景が見え、それが目当ての花であると感じた。
10時頃であったが、その辺りでは、散歩や体操をしている人々がちらほら見えた。
その向こうに、綺麗な花壇があるのを発見して、その方角に歩いて行った。
そこには、フランス式整形庭園と呼ばれ、色とりどりのバラが植えられていた。
周囲をプラタナスの並木に囲まれて、その色彩は更に鮮やかに引き出されていた。
真っ青の空には、白い綿雲が絵の様に浮いていた。
色とりどりの薔薇が所狭しと咲き誇り、初夏の風景の中に溶け込んでいた。
ふと気が付くと、欅林の片隅に、紫陽花の花も水みずしく咲いていた。
季節の移り変わりの実感が迫っていた。
暫らく、新宿門の方向へ歩いてゆくと、スズカケノ木や日本では珍しいラクウショウの並木があった。
ラクウショウの木の元には、タケノコのような気根が並んでいた。
新宿御苑には、何度も足を向けてきたが、季節ごとにその顔が変わっていた。
相当の年数を経た大木を基調に、和風庭園、フランス、イギリス庭園、台湾風の建物が織りなして、様々な趣を演出していた。
2時間ほど歩くと、初夏の真っ青な空とその日差しに煽られて、体全体がすでに汗ばんでいた。
新宿門辺りから、今度は千駄ヶ谷門に引きっ返し、その鬱蒼とした別世界から、JR千駄ヶ谷駅に辿り着き、そのまま自宅へ戻った。
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千葉公園では霧雨の中「大賀ハス」の美しさを…(その158)
6月24日、梅雨の季節に咲く花を求め、その日の9時ごろ、JR市川駅から快速線で、千葉駅まで行った。...
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6月24日、梅雨の季節に咲く花を求め、その日の9時ごろ、JR市川駅から快速線で、千葉駅まで行った。
千葉駅から10分ほど歩くと、モノレールの懸架が見える辺りに「千葉公園」の入り口があった。
入り口から公園内へとカラフルな「ビニール傘」の飾りつけが、木々の空間から迎えてくれた。
梅雨の日々の出迎えとしては、洒落ていると感じた。
係留されているボートを見ながら、池に沿って歩くと、人だかりが見られ、その一帯が「大賀ハス」の生息場所であることが、すぐに分かった。
緑色の大きな独特の形をしている葉っぱの間から、ピンクの大きな花が見えた。
花芯の丸く黄色い部分も大柄であった。
水に浮かんだ葉っぱや花に、多くの人々がスマホやカメラを向けていた。
葉っぱの中心には、水の雫が、水晶のように光っている様も綺麗な光景であった。
まだ蕾も残っており、係員が長い竿の先にカッターが付いた道具で、茎ごと切り取っている様を見つけた。
後ほど、それを販売しているコーナーも見かけた。
池の中にはカルガモも泳いでいた。
蓮池から離れると、ところどこに向日葵などこれからの季節に咲く花が少しずつ咲いていた。散策を続けると名前も知らない花も咲いていた。
その公園を一周し、又カラフルな雨傘の下を歩き、外に出た。
その日は、その後千葉駅から稲毛に向かいそこで下車し、三陽ミュージアムに寄った。
そこにはダリアの花やクレオメの花が満開状態であった。
クレオメの花は、淡い赤、白、ピンクの花が特徴で、白い蝶々が何匹も舞い、戯れていた。
その光景を目に焼き付けて、その日は市川駅まで帰宅した。時計を見るとほぼ12時だった。霧雨は止んで空は少し明るくなっていた。
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