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スペシャル あの一言
2024年05月02日(木)
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【あの一言】
世界で水素覇権争い
読売新聞編集委員・飯塚恵子
日本の水素技術はすごくいいが、システム化したり、規制やルールづくり、そういうところに日本はまだ乗っかり切れていない部分がある。国際的な競争の中でこれから核となるのは米国、欧州、中国の3極であり、特にバイデン政権は環境政策ではグリーン規制、システム開発が進む欧州との連携を重視しており、ある意味これは中国に対抗するためのグリーン連携とも言われている。この流れが今後ますます強まっていく。一連の水素社会作りへの取組みでは、日本は独自の技術開発を進めていくが、米国や欧州が作る国際ルール、基準作りの動きに積極的に参画していくことが重要で、乗り遅れてはいけないという局面に入っている。
2021/03/18 BS日テレ[深層NEWS]

東京大学先端科学技術研究センター特任教授・河野龍興
水素で一番技術を持っているのは日本。1973年のオイルショックの時代から水素エネルギー協会というのを立ち上げて、50年近くになる。その間にいろいろな研究者が水素の研究をしてきた。そのため、水素の基礎技術や装置の技術は非常に進んでいる。要素技術は非常に持っているがシステムにするとなると海外の方が強い。例えば「100万トンを9100億円を投入して作ります」と言われると、途端に(日本は)どうすればいいのかがわからなくなってしまう。こうした点が課題となる。
2021/03/18 BS日テレ[深層NEWS]

国際環境経済研究所理事・東北大学特任教授・竹内純子
例えば水素のような新しい技術で勝とうといった時に日本は、技術開発は一生懸命頑張るが、技術普及では頑張らないのが特徴。例えば太陽光発電にも1970年代のオイルショック以降、多くのお金を投じて実用化に向けて研究開発に取り組んできた。しかし日本のメーカーが安価に大量に作って輸出するというところで世界シェアのトップを占めていたのはほんの一瞬だけであり、あっという間に中国や台湾メーカーに追いつかれてしまった。各国も水素を成長戦略にしていくということでやっている中で、日本はルールづくりで自分達の得意とする技術が有利に評価される方向に議論をもっていくべきで、日本政府の交渉の力が非常に大きく試されることになる。
2021/03/18 BS日テレ[深層NEWS]

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