人工知能(AI)は、今では日常生活の至る所にも進出している。そして、美容産業が盛んな韓国では、AI美容部員が従来の専任美容部員に代わって盛んに顧客対応を行っている。
7月12日付
『ロイター通信』は、美容先進国の韓国では、AI美容部員による接客が盛んに行われていると報じた。
韓国最大手の化粧品メーカーのアモーレパシフィック(AP、1945年設立、世界ランキング8位)はこの程、韓国電子通信研究院(ETRI、1985年設立の韓国科学技術情報通信省傘下の公的研究機関)と共同で開発したAI美容部員ロボットを使って顧客対応を始めている。
同AIロボットは、各顧客の肌の色や肌質等を見極めて個々人に合った化粧品を紹介する。...
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7月12日付
『ロイター通信』は、美容先進国の韓国では、AI美容部員による接客が盛んに行われていると報じた。
韓国最大手の化粧品メーカーのアモーレパシフィック(AP、1945年設立、世界ランキング8位)はこの程、韓国電子通信研究院(ETRI、1985年設立の韓国科学技術情報通信省傘下の公的研究機関)と共同で開発したAI美容部員ロボットを使って顧客対応を始めている。
同AIロボットは、各顧客の肌の色や肌質等を見極めて個々人に合った化粧品を紹介する。
APによれば、205種類のスキンファンデーション及び366種類のリップカラーから当該顧客に最適の組み合わせを提案するという。
ETRIの梁勇錫主任研究員(ヤン・ヨンスク)は、“美容専門家がどんなに専門的であっても、個々の偏差は大きく、常に30~40人の専門家に相談して化粧品を評価することは困難
だ“とした上で、“AI技術を組み合わせることで、製品開発期間が短縮され、これまで以上に多くの新製品がより早く発売されるようになっている”と強調している。
世界最大手のロレアル(1909年設立)や同6位のLVMH(1987年合併設立)等の世界化粧品メーカーもAI技術を採用した化粧品サービスを展開している。
世界大手のビジネスデータ収集・分析会社のビジネス・リサーチ・カンパニー(60ヵ国以上の27業界のデータ分析)は今年1月、世界化粧品メーカーによるAI技術を駆使したビジネス収益は2023年に32億7千万ドル(約5,230億円)だったが、2028年には81億ドル(約1兆2,960億円)まで急拡大すると予想している。
(参考)世界化粧品メーカー売上高ランキング:①ロレアル(フランス)、②エスティローダー(米)、③P&G・ビューティ事業部門(米)、④資生堂、⑤バイヤスドルフ(ドイツ)、⑥LVMH・パヒューム&コスメティックス事業部門(フランス)、⑦コティ(米)、⑧アモーレパシフィック(韓国)、⑨コーセー、⑩花王・化粧品事業部門
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