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【Globali】
フランス:ロシアが国民議会の議員選挙での極右政党RNの躍進の支持を表明(2024/07/05)
『フランス・ルモンド誌』7月4日付けで、ロシア外務省が、国民議会の議員の1次選挙後に、極右政党の国民連合RNが政権を担うことを希望しているとSNS上で伝えている。
7月3日、ロシアが外務省の見解として公式にSNSのXで、国民議会議員1次選挙の結果後のRNのルペン前党首の勝ち誇った写真を投稿して、この選挙への明らかな介入を行った。その写真には、ロシア情報、新聞担当局の副主任のアンドレイ・ナスタシンのメッセージが次のように添えられていて、マクロン大統領や親ヨーロッパ派勢力に挑戦するような論調であった。
「フランス人たちは外国の主権的な政治を探求していて、それが国の利益に直結し、米国やEUの絶対権力から決別することを探求している。...
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7月3日、ロシアが外務省の見解として公式にSNSのXで、国民議会議員1次選挙の結果後のRNのルペン前党首の勝ち誇った写真を投稿して、この選挙への明らかな介入を行った。その写真には、ロシア情報、新聞担当局の副主任のアンドレイ・ナスタシンのメッセージが次のように添えられていて、マクロン大統領や親ヨーロッパ派勢力に挑戦するような論調であった。
「フランス人たちは外国の主権的な政治を探求していて、それが国の利益に直結し、米国やEUの絶対権力から決別することを探求している。モスクワ政府としては、フランスの政治家たちに対して、市民の過半数の行動の根本的な変化が起こっていることを無視することができないと訴えたい。」
すなわち、上記のロシアからのコミュニケでは、7月7日のフランス国民議会2次選挙に臨む、RN党に対する強い支持を表明している。
欧州議会議員のレニュー党(マクロン大統領が創設に関与)のナタリー・ロアゾー(防衛委員会の議長)は、ロシアのコミュニケを読んで憤慨し、「RN党のルペン党首は、プーチンを支持していないと主張しているが、当のプーチン大統領は、RN党の支持を明確にしていて、RN党の主張とは矛盾している。」とRN党を強く非難した。他の欧州議会議員たちも口をそろえて、RN党が首相となった場合のロシアの介入の脅威について論議した。すなわち、ウクライナ戦争に対しての対処はどうなるのか?フランスが積極的に動けなくなるとどうなるのか?の疑問を投げかけた。
フランス情報機関(DGSE)もRN党の躍進に対して警鐘を鳴らしている。情報機関の多くの職員は、「我々の頭の中には、RN党内閣とロシア側との共謀のリスクを考慮しなければならなくなる。」と懸念を表明している。すなわち、もしRN党のバルデラ党首が内閣を結成した場合、同盟国との情報共有が難しくなるという。同盟国の情報がRN党を通してロシア側にリークすることを避けるためだという。
一方、ウクライナのゼレンスキー大統領もフランスでのRN党の躍進で、マクロン大統領のウクライナ援助政策に支障を来たさないかとの懸念を示している。
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