オーストラリア防衛大臣によると、この措置は緊急で、軍兵舎は空き室が目立つという。公式発表によると、軍隊の4400人分のポストが空席になっている。 オーストラリア軍の兵員不足は、今後の外国からの、とりわけ中国からの干渉に対処するには、大きな欠陥となると見ている。
オーストラリア防衛省は、これに対処するために思い切った目標を打ち出している。2040年までに230億ユーロ(3.9兆円)の追加予算を投じて、現状の6万人から8万人の兵員を増加させるという。...
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オーストラリア防衛大臣によると、この措置は緊急で、軍兵舎は空き室が目立つという。公式発表によると、軍隊の4400人分のポストが空席になっている。 オーストラリア軍の兵員不足は、今後の外国からの、とりわけ中国からの干渉に対処するには、大きな欠陥となると見ている。
オーストラリア防衛省は、これに対処するために思い切った目標を打ち出している。2040年までに230億ユーロ(3.9兆円)の追加予算を投じて、現状の6万人から8万人の兵員を増加させるという。 すなわち、これから15年間に2万人以上、兵員を増やす計画になる。
オーストラリア政府は、一挙に外国から兵員を募ることは現実的ではなく、徐々に対処ことが肝要と考えている。まず、最初の1年間は350人、外交的な手段で募集する。対象となる国としては、オーストラリアの同盟国ニュージーランドが挙げられている。 来月7月1日には、ニュージーランドに募集をかけて、2025年1月からは、米国人、英国人、およびカナダ人を募集対象とする。言うなれば、オーストラリアと親しい関係にあるアングロサクソン諸国を対象と考えている。ちなみに、これらの国々とオーストラリアは、‘5つの目’と呼んでいる、非公式ではあるが、アングロサクソン諸国の共同情報機関を形成している。
これらの国からオーストラリアの軍隊に応募する条件は、厳しくない。まず、オーストラリアの永住権を持っていることと、最低1年間オースツラリアで生活していることが要求される。さらに次の2つの条件が要求される。過去に2年間他の軍隊に従事していないことと、オーストラリアの国籍を取得できる立場にあることが求められる。すなわち、応募が許可されてオーストラリア軍に配属されたら、直ぐに90日以内での国籍取得の手続きを進めることが要求される。なお、’外人部隊‘対象国は、オーストラリアの近隣国や同盟国に限っているが、順調にいけば、将来的にはそれ以外の国々に広げたいと計画している。
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