インドの総選挙は、有権者が9億7千万人にも上り世界最大規模と言われる。2024年4月19日に投票が始まった5年振りの選挙が6月3日に漸く終わったが、折からの異常熱波に襲われたこともあって、200人余りの犠牲者を出してしまっている。
6月4日付
『ジ・インディペンデント』紙、豪州
『ABCニュース』、シンガポール
『ザ・ストレーツ・タイムズ』紙等は、世界最大規模のインド総選挙が漸く終わったものの、気温50℃に迫る異常熱波に襲われたことから、200人余りの犠牲者を出していると報じた。
インドにおける5年振りの総選挙が6月3日に漸く終わった。
4月19日に全国で開始された投票には、約9億6,800万人の有権者のうち約6億4,200万人が投票した。...
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6月4日付
『ジ・インディペンデント』紙、豪州
『ABCニュース』、シンガポール
『ザ・ストレーツ・タイムズ』紙等は、世界最大規模のインド総選挙が漸く終わったものの、気温50℃に迫る異常熱波に襲われたことから、200人余りの犠牲者を出していると報じた。
インドにおける5年振りの総選挙が6月3日に漸く終わった。
4月19日に全国で開始された投票には、約9億6,800万人の有権者のうち約6億4,200万人が投票した。
投票率は66.3%で、5年前の総選挙の67.4%(投票者総数6億1,200万人)より1%(約3千万人)減少したが、大きな理由は、各地で50℃に迫る異常熱波に襲われたことである。
その結果、不幸にも200人余りの有権者が異常気象の犠牲者となった。
そのうち、少なくとも33人は、投票最終日の6月3日、投票所における警備や衛生管理業務に従事していた労働者であった。
かかる事態より、インド選挙管理委員会(1950年設立)に対しては、異常熱波襲来リスクの高い時期を避ける等の検討が不十分であったとの非難の声が上がっている。
同委員会のラジブ・クマール委員長(64歳、2022年就任)は、“6億4,200万人という世界最大規模の投票者総数を誇る総選挙が無事に終わった”としながらも、“次回総選挙は、猛暑を避けるために1ヵ月ほど前倒しして実施することになろう”とコメントした。
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