主要7ヵ国首脳会議(G-7サミット)に出席した各国首脳の集合写真が、まるで旧知の家族・親戚の写真のように映る。しかし、10年前には一緒に写真に納まっていたプーチンは今、仲間外れにされたまま悲哀を痛感しているに違いないと米メディアが冷やかに報じている。
5月22日付
『AP通信』は、G-7首脳の記念撮影を紹介するとともに、10年前には肩を並べていたプーチンが、今は仲間外れにされたままでさぞかし悲哀を痛感しているだろうと報じた。
G-7サミットは5月21日に閉幕したが、各国首脳の中にウクライナのウォルディミル・ゼレンスキー大統領(45歳、2019年就任)が交じって記念撮影が行われた。
それはさながら、旧知の家族・親戚が一堂に会した“家族写真”そのものであり、またG-8首脳の記念撮影ともみなされる。...
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5月22日付
『AP通信』は、G-7首脳の記念撮影を紹介するとともに、10年前には肩を並べていたプーチンが、今は仲間外れにされたままでさぞかし悲哀を痛感しているだろうと報じた。
G-7サミットは5月21日に閉幕したが、各国首脳の中にウクライナのウォルディミル・ゼレンスキー大統領(45歳、2019年就任)が交じって記念撮影が行われた。
それはさながら、旧知の家族・親戚が一堂に会した“家族写真”そのものであり、またG-8首脳の記念撮影ともみなされる。
しかし、10年前にはその中にウラジーミル・プーチン大統領(70歳、2000年就任)が交じってG-8首脳の記念撮影に納まっていた。
すなわち、同大統領は当時、バラク・オバマ米大統領(当時51歳、2009~2017年在任)、アンゲラ・メルケル独首相(同58歳、2005~2021年在任)、安倍晋三首相(同58歳、2012~2020年在任)らとともに、2013年6月に北アイルランドで開かれたG-8サミットに出席していた。
ところが、2014年2月のクリミア半島併合問題を引き起こしたことから、G-7首脳らから排斥されてしまい、以降ゲストとしても全く招待されることがなかったばかりか、2022年2月のウクライナ軍事侵攻以降は、決定的に孤立させられている。
更に、国際刑事裁判所(ICC、注後記)から指名手配されることとなり、ロシアの同盟国であってもICC加盟国に同大統領が赴いた場合、逮捕される危険に曝される始末となっている。
(注)ICC:個人の国際犯罪を裁く常設の国際裁判所で、2003年オランダ・ハーグに常設。
国際関心事である重大な犯罪について責任ある「個人」を訴追・処罰することで、将来において同様の犯罪が繰り返されることを防止することを目的としている。
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