オラフ・ショルツ首相は、バルト海沿岸の避暑地、ルブミンでのLNG受け入れ基地の完成、落成式に出席した。このLNG基地の完成は、第1番目のLNG基地の完成から1か月も経たないうちに行われた。
2つのLNG受け入れ基地の建設は、エネルギー不足を回避するための一連の方策で、老朽化した原子力発電所の一時的な再稼働も含まれているという。
昨年の2月のロシアによるウクライナ侵攻が起こってからの数日後、ショルツ首相は、ドイツ最初のLNG基地を急ピッチで建設することを発表した。...
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オラフ・ショルツ首相は、バルト海沿岸の避暑地、ルブミンでのLNG受け入れ基地の完成、落成式に出席した。このLNG基地の完成は、第1番目のLNG基地の完成から1か月も経たないうちに行われた。
2つのLNG受け入れ基地の建設は、エネルギー不足を回避するための一連の方策で、老朽化した原子力発電所の一時的な再稼働も含まれているという。
昨年の2月のロシアによるウクライナ侵攻が起こってからの数日後、ショルツ首相は、ドイツ最初のLNG基地を急ピッチで建設することを発表した。同時に、ドイツは、冬が来る前にガス貯蔵設備にガス備蓄することに着手している。
ショルツ首相は、1月14日「冬季を経過しているが、ドイツ全域でこれまで危惧されていたような天然ガス供給不足は生じていない。」と語った。
さらに、「経済危機は、ドイツで実際には起こっていない。その理由として、ドイツ政府の各企業への支援政策やエネルギー供給の安定確保を目指したLNG基地建設などの施策が功を奏したことと、世界的な天然ガス価格の低下が挙げられる。」と説明した。
ショルツ首相は、2つのLNG受け入れ基地の建設が迅速に行われたことを称賛した。さらに、北海沿岸のブルンスビュッテルでの第3番目となるLNG基地のために必要となる、洋上LNG再ガス化船が来週到着すると発表した。
ドイツは、2つのLNG基地の完成で従来のロシアからの天然ガス輸入量を従来の1/3以下に低減できるという。これによりドイツがロシアに遠慮することなく、ウクライナ侵攻に関する制裁を他のEU諸国と足並みをそろえて実行することを期待したい。
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