英国は2023年5月、ウクライナ支援の一環で英国・フランス共同開発のストーム・シャドウ空中発射巡航ミサイルを供与して実戦投入させた。この迎撃に苦戦しているロシアはこの程、今年9月初めに英国が同ミサイルのロシア国内への使用制限を解除する意向を示したことから、ロシアTV局でロンドン核攻撃シミュレーションビデオを放映して英国側を牽制する挙に出ている。
9月23日付
『ザ・サン』紙は、ロシアTV局がロンドン核攻撃シミュレーションビデオを放映して、英国によるウクライナ支援を牽制しようとしていると報じた。
キア・スターマー新首相(62歳、2024年就任)は9月27日、ジョー・バイデン大統領(81歳、2021年就任)と会談するに当たって、英国がウクライナに供与しているストーム・シャドウ空中発射巡航ミサイルのロシア国内への使用制限を解除する問題を協議する意向である。...
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9月23日付
『ザ・サン』紙は、ロシアTV局がロンドン核攻撃シミュレーションビデオを放映して、英国によるウクライナ支援を牽制しようとしていると報じた。
キア・スターマー新首相(62歳、2024年就任)は9月27日、ジョー・バイデン大統領(81歳、2021年就任)と会談するに当たって、英国がウクライナに供与しているストーム・シャドウ空中発射巡航ミサイルのロシア国内への使用制限を解除する問題を協議する意向である。
当該ミサイルは、英国が2023年にウクライナに供与されて実戦配備されて以降、ロシア側にとって迎撃の脅威となっている。
従って、ロシア側としては、同ミサイルによってモスクワ等ロシアの心臓部まで攻撃されることは是非とも避けたいものとみられる。
そこで英国側を牽制するため、ロシアTV局がこの程、ロンドン核攻撃シミュレーション映像を放映する挙に出ている。
ウラジーミル・プーチン大統領(71歳、2000年就任)の盟友とされる、オリガルヒ(新興財閥)のコンスタンチン・マロフェーエフ(49歳、米国の制裁対象)が保有する『ツァーリグラードTV』(2015年開局)が放映したもので、次のように悲惨な事態が起こるとして英国民に恐怖心を与える内容となっている。
<ロシア軍が75万トン核爆弾をロンドンに落とした場合のシミュレーション映像>
・ロンドン中心部(半径5㎞以内)は、陰・形もなく破壊。85万人が即死。
・半径10㎞以内では火災や放射能被害も手伝って、爆心地近辺で被災した負傷者のうち45万人が追って死亡。
・半径18㎞でも衝撃波はすさまじくビルの窓ガラス等が粉々に粉砕されるため、多くの負傷者が出て、最終的に死者は150万人、負傷者は200万人に達すると推定。
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