米国大統領任期中に・北朝鮮核放棄の主要作業完了を(6月14日)
米国・ポンペイオ国務長官が米朝首脳会談のため滞在していたシンガポールからきのう韓国に到着した。
北朝鮮の非核化について大規模な軍縮を2年以内に達成できることを望んでいると述べ、2021年1月までの大統領任期中に北朝鮮の核開発の放棄に向けた主要な作業を完了したいという考えを示したい。
米国・トランプ大統領と北朝鮮・キムジョンウン労働党委員長が署名した共同声明には北朝鮮の非核化に向けた具体的な行動、期限が盛り込まれていない。...
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米国・ポンペイオ国務長官が米朝首脳会談のため滞在していたシンガポールからきのう韓国に到着した。
北朝鮮の非核化について大規模な軍縮を2年以内に達成できることを望んでいると述べ、2021年1月までの大統領任期中に北朝鮮の核開発の放棄に向けた主要な作業を完了したいという考えを示したい。
米国・トランプ大統領と北朝鮮・キムジョンウン労働党委員長が署名した共同声明には北朝鮮の非核化に向けた具体的な行動、期限が盛り込まれていない。
米韓合同軍事演習を中止する考えをトランプ大統領が示したことについて、ポンペイオ国務長官は交渉がうまくいかなければ、演習を再開することになるという認識を示した。
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米朝首脳会談終わる(6月12日)
6月12日9時(日本時間10時)米朝首脳会談が始まった。通訳をいれただけの二人だけの会談が終わった後、両首脳は笑顔を見せるまでになっていた。その後ポンペオ国務長官や金英哲副委員長などを交えた4対4の拡大会談が開催され、ワーキングランチとなり、その後予定では発表されていなかった合意文書の署名もなされた。
トランプ大統領は、会談前1分あれば交渉に足る相手かどうかわかると豪語していたが、金正恩委員長を交渉に足る相手と認定したようである。...
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6月12日9時(日本時間10時)米朝首脳会談が始まった。通訳をいれただけの二人だけの会談が終わった後、両首脳は笑顔を見せるまでになっていた。その後ポンペオ国務長官や金英哲副委員長などを交えた4対4の拡大会談が開催され、ワーキングランチとなり、その後予定では発表されていなかった合意文書の署名もなされた。
トランプ大統領は、会談前1分あれば交渉に足る相手かどうかわかると豪語していたが、金正恩委員長を交渉に足る相手と認定したようである。
合意文書の内容は、①米朝関係の正常化、②朝鮮半島の平和体制保障、③朝鮮半島の完全な非核化、④朝鮮戦争の遺骨送還、である。非核化については北朝鮮の非核化ではなく、朝鮮半島の非核化であり「完全で、検証可能な、不可逆的な非核化(CVID)」という言葉は盛り込まれていなかった。
その後の記者会見で、トランプ大統領はCVIDという言葉は盛り込まれなかったが、米国と国際機関による検証は行うと述べているが、具体的にどこまで金正恩委員長に要求しているのかは疑いをもたせる回答であった。さらに「非核化のプロセスはまさに始まった、来月にはポンペオ国務長官との間で交渉が行われる」ということで、これから手続きについての長い交渉が始まることになる。
韓国との軍事演習についても「すぐにではないが、いずれやめる、なぜなら軍事演習には膨大な費用がかかるから」との理由であり、安全保障面での確証が得られたからなのではない。朝鮮戦争の終結については直接的な言及はなく、朝鮮半島の平和体制保障という文言になっていた。さらに金正恩委員長が求めていたとされる自身の体制の保証については、どのような約束がなされたのかは定かではない。
「今までどの大統領もなし得てこなかったことを成し遂げた」とトランプ大統領はいうものの、会談が行われる前に徐々に下げていた目標のハードルを再びあげることはなかった。会談前の硬い表情に比べ、首脳同士の会談が終わった後に金正恩委員長が笑みを浮かばせていたのは、思いのほか、トランプ大統領の追及の手が緩かったからではないか。その面では核開発を進めていたからトランプ大統領と対等に渡り合えたとする満足の笑みであったかもしれない。
トランプ大統領は拉致問題や人権問題にも会談の席でふれたという。これについて安倍総理は、トランプ大統領に謝意を述べ、あとは日朝間の交渉を行わなければならないとしている。残された家族の高齢化が進んでいる現在、拉致問題の解決には交渉時間を長引かせるわけにはいかない。
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きょう史上初の米朝首脳会談(6月12日)
米国・トランプ大統領と北朝鮮・金正恩朝鮮労働党委員長による史上初の米朝首脳会談が日本時間午前10時からシンガポールで開かれる。
トランプ大統領のツイッターによると「これまでとは違う本物のディールが成立するかどうかは間もなくわかる」と意欲を示した。
ホワイトハウスによると、両首脳はまず通訳だけを交えた1対1の会談を行い、続いて双方の閣僚らを加えた拡大会談に移る予定となる。
米朝の実務者による事前協議はきのうもシンガポールで行われ、米国のワシントンポストは「非核化へ実質的な行動を求める米国側と体制保証を求める北朝鮮側とで意見の対立が残っている」としている。...
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米国・トランプ大統領と北朝鮮・金正恩朝鮮労働党委員長による史上初の米朝首脳会談が日本時間午前10時からシンガポールで開かれる。
トランプ大統領のツイッターによると「これまでとは違う本物のディールが成立するかどうかは間もなくわかる」と意欲を示した。
ホワイトハウスによると、両首脳はまず通訳だけを交えた1対1の会談を行い、続いて双方の閣僚らを加えた拡大会談に移る予定となる。
米朝の実務者による事前協議はきのうもシンガポールで行われ、米国のワシントンポストは「非核化へ実質的な行動を求める米国側と体制保証を求める北朝鮮側とで意見の対立が残っている」としている。
トランプ大統領は「北朝鮮が本気かどうかは最初の1分でわかる。キム委員長は国民のためによいことをしたいと思っているだろうが、今がその一度きりのチャンス」と述べた。
トランプ大統領は、完全、検証可能、不可逆的な非核化を迫り、キム委員長が応じれば体制保証の一環として朝鮮戦争終結で合意する可能性を示唆している。
これに対し、キム委員長は、確実な体制保証を改めて求めると共に、非核化は段階的に進め進展具合に応じて見返りが必要という立場を示すとみられる。
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リー・シェンロン首相と両首脳が会談(6月11日)
米国、トランプ大統領との会談
北朝鮮、金委員長との会談
両首脳が厳戒のシンガポール到着(6月11日)
米朝首脳による歴史的会談を明日に控え、昨日トランプ大統領と金正恩委員長がそれぞれ厳戒態勢のシンガポールに降り立った。
米国・トランプ大統領は「チャンスは2度はない」とコメントした。
金正恩委員長は中国のチャーター機(エアーチャイナ)で到着し、シンガポールの外相が出迎えた。
連合ニュースによると、金委員長は「シンガポールの名は永遠に残るだろう」とした。
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