4月8日、その日の3時頃、雨が止んだので、東京マラソンのコースである「江戸通り」を使い、浅草まで走った。 浅草の交差点から、墨田公園の中を、「助六夢通り」を使い桜を見ながらゆっくりと進んだ。 人力車の車夫が、車を止め、桜を背景に人力車と客の姿をスマホで撮っている光景に何度も出っくわした。 大勢の人々が、桜の木の下で、車座になり談笑していた。 東京スカイツリーの中間から上の方は、雲がかかり消えていた。 風が吹くと、桜の花びらがひらひらと舞い降りてきた。桜吹雪さながらであった。 言問橋の下を通り抜けるとと、人通りも少なくなった。 エックス型をした「桜橋」を時折写真を撮りながら進んだ。 橋の下を遊覧船や屋形船が何隻も行きかっていた。 今さっきまで、雨模様だったせいか、カモメが沢山元気に飛んでいた。 渡り切った墨田区側の桜並木には、屋台の出店がズラリと並び、古い演歌の曲が流れていた。 隅田川を見ると、両岸に満開の桜がびっしりと並んでいた。 少し行ったところで道路に降りて、横断すると、「水戸藩下屋敷水戸徳川家小梅邸」と看板が立った、瀟洒な公園があり、その中を一周した。 ピンクの桜に、緑の松が、綺麗なコンビネーションを見せていた。 もう一度、土手に戻りゆっくり自転車を引いた。 暫らくすると、真っ赤な鉄の橋が見えて、それが吾妻橋であった。 その橋を渡り、再び浅草の交差点に出た。 そして浅草定番のその雰囲気の場所を後にした。