ミャンマー旅行記2019(2)マンダレー
ミャンマー第二の都市・マンダレー。...
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ミャンマー第二の都市・マンダレー。この街に来るのは3年連続3年目。ミャンマーのほぼ中央に位置しており、灼熱のヤンゴンに比べると気温はやや涼しげ。特に夜は肌寒いほどでしたダウンジャケットなどの上着があると重宝します。マンダレーはヤンゴンに比べてその面積は大きく、徒歩で動くのは厳しいです。なので観光客の移動手段はもっぱらタクシー。その種類は3つあり、普通の車、3輪(タイのトゥクトゥクと同じ)、バイクとあります。値段も車輪が少ないほど安いです。そして呼ぶときはGrabやOway Rideと行った配車アプリを使います。これは自分の現在地と目的地を入力するだけで最寄りのタクシーが駆けつけてくれるサービス。あらかじめ運賃も表示されるので面倒な値段交渉も不要。とても重宝しました。
マンダレー市内にあるこちらのカフェ。コーヒーやフルーツジュースが美味しいこの店は外国人向けの値段設定でなかなか高い。しかしwi-fiがとにかく速いので重宝しました。失礼ながらミャンマーらしからぬ高速っぷりに感動。停電になるとすぐに予備電源に切り替わる点や涼しいエアコンも◎。食べ物のメニューもメキシカンタコスやモーニングセットなどがあり「ここは本当にミャンマー?」と錯覚するほどでした。
マンダレーに行く時必ず立ち寄るレストランがあります。ミャンマー東部に住むシャン民族の料理を出すこの店。この日食べたのは野菜と香辛料がたっぷり乗った魚のあんかけ、トマトとかぼちゃの茎の炒めもの。あまりに美味しかったのでこの量を一人でたいらげました。(辛さのせいで翌日少し腹痛でしたが)相当食べてもお会計1500円くらい。店の人も親切で、覚えたてのビルマ語で話しかけるとにっこり笑ってくれました。
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ミャンマー旅行記2019(1)ヤンゴン
今年の1月にミャンマーに行ってきました。...
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今年の1月にミャンマーに行ってきました。4年連続で通っているので、街の変貌ぶりに驚かされます。とりわけミャンマーの最大都市・ヤンゴンは都市化が最も顕著な街です。ガイドブックにも載っている定番の観光スポット「ボージョー・アウンサン・マーケット」は日本で言うところのアメ横のような市場。ミャンマー名物の翡翠を扱う宝石店や民族衣装を扱う布屋が軒を連ねます。最近その真向かいに「ニュー・ボージョー・アウンサン・マーケット」がオープンしました。日本で例えると豊洲土地記事がどちらも稼働しているようなものでしょうか。真っ白な壁が眩しいそこに行くと一軒の両替屋を発見。なんと今までできなかった日本円からミャンマーの通過チャットへの両替を行ってました。これまでは出国時に米ドルを準備する必要があったので、かなり便利なトピックスです。(とは言え地方都市でも日本円が両替できるかは不明なのでご注意を)。
ヤンゴンの都市化とともに今回感じたのは、外国企業の更なる進出です。きらびやかな高層ショッピングモールには有名な海外ファッションブランドが多数あり、レストランフロアには日本のラーメン店一風堂がありました。長旅で日本の味に飢えていた自分はとんこつラーメンを注文。味は日本で食べたものと全く一緒。しかし値段はなかなか高く、地元市民が気軽に行けるものではなかったです。
ヤンゴンにある最大の寺院・シュエダゴン・パゴダに2年ぶりに行ってきました。前回行った時、入場料は7000チャット(約560円)でしたが今回は10000チャット(約800円)。ミャンマーの諸物価高騰の波がここにも来ているのか、はたまた外国人観光客向けの値段設定なのかは不明。ライトアップされた黄金のパゴダはとにかく美しく、その荘厳さに圧倒されました。境内は読経を読む仏教徒、海外からのツアー客御一行、地元の若者カップルなど、まさに十人十色。それら全てを受け入れる寺院のおおらかさを感じた夜でした。
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ミャンマー旅行記2019(5)カックー
カックーはタウンジーから南に1時間半ほどの位置にある。...
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カックーはタウンジーから南に1時間半ほどの位置にある。2000年に初めて外国人の立ち入りが許可された遺跡で、少数民族パオ族のエリアだ。事前にパオ族のガイドを頼むと良い。ホテルのフロントで「カックーに行きたい」と伝えると手配してくれる。
朝9時、ホテルにタクシーが迎えに来てくれた。運賃は往復35000チャット(約2450円)。本当ならホテルで同行者を募り金額をシェアするのが経済的だが、今回は1人で行くことにした。
途中パオ族ガイドのオフィスに寄り、ガイド料5ドルを支払う。濃いピンク色の布を頭に巻き、黒地の布に身を包むガイド。パオ族の女性の民族衣装だ。
コンクリートで整備されたタウンジーの道路をひた走ると、途中から砂埃舞う悪路に突入した。田舎は交通インフラの完備がまだ進んでいないようだ。
車の横揺れに耐えること1時間半。ようやくカックーに着いた。入口で入場料3ドルを支払う。遺跡には雨後の竹の子のように仏塔が屹立している。その数2478個だと言う。仏塔の下部には仏像が鎮座している。そして見所は仏塔最上部の飾りだ。細かなデザインが施されたそれには鈴のようなものが付いており、風が吹くと風鈴のように鳴る。喧騒の無い遺跡に小さな風が吹くと、あちこちでチリンチリン鳴る。その様は感動ものだ。
遺跡の隣にパオ族のレストランがあり、パオ族のカレーを頼んでみた。パオ族の主な産業は農業で、メインの品目はにんにく。なのでにんにくとトマトをたっぷり使ったカレーが出てきた。これがとても美味しい。癖になる味だ。観光客相手のレストランなので、カレーとご飯とコーヒー合わせて9000チャット(約630円)。この絶景と味では安すぎる。
遺跡の案内は1時間ほどで終了。タクシーに乗ってタウンジーに帰る。なかなかアクセスが悪い立地だが、時間を作ってでも行くのがおすすめだ。ヤンゴンのシュエダゴン・パゴダやチャイティーヨー・パゴダ(ゴールデンロック)と並び、ミャンマー有数の絶景スポットだ。
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ミャンマー旅行記2019(4)タウンジー
マンダレーから深夜バスに乗ること7時間。...
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マンダレーから深夜バスに乗ること7時間。ミャンマー東部に位置するシャン州の州都・タウンジーに初めて行った。国内有数の人口を抱えるこの街は高原に位置し、それゆえ暑いヤンゴンとは異なりかなり肌寒い。正午までは上着が手放せない。ホテルの部屋に暖房が無いのでかなり困った。エアコンはあるが暖房機能が無いので。
町の中心部にオーシャンがあった。これはミャンマーでポピュラーなショッピングモールで、日本で言うイトーヨーカドーが近い。入り口で手荷物検査を受け中に入ると、食品売り場、アパレルショップ、映画館、美容院などがあった。ちょうど小腹がすいたのでケンタッキーフライドチキンでチキンバーガーを食べる。味は日本とまったく同じ。
町には常設市場ある。ビニールシートで天井を覆った広大なそれは、食材や衣服などを売る個人店が軒を連ねる。
しかしそれ以上に興味深いのは、その隣にある五日市だ。これは近隣に住む少数民族が路肩で食材などを売る市だ。その名の通り5日ごとにしか市が立たないので要注意。様々な民族を見ることができるのでおすすめだ。
地元のレストランに行き、シャン料理を食べる。シャン州は中国と国境を接しており、それゆえ中華料理の影響を強く受けている。餃子や豚まんを食べることができた。油や香辛料の多いミャンマー料理に飽きはじめた頃だったのでとても助かった。そしてどれも安くて美味しい。豚まんと紅茶のセットはなんと600チャット(約42円)。
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ミャンマー旅行記2019(3)モンユワ
マンダレーから相乗りバスに乗り西へ走ること約3時間、人口約20万人の地方都市・モンユワに初めて行った。...
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マンダレーから相乗りバスに乗り西へ走ること約3時間、人口約20万人の地方都市・モンユワに初めて行った。古くからインドとの交易が盛んだったこの町は、中規模のダウンタウンや複数の大学を有する。
観光客におすすめの仏教施設が郊外にあるそうなので行ってみた。まずはタウンボッデー寺院。黄色や赤に彩られた剣山のような外観と、それを囲む木々の緑。極彩色の景色に心奪われた。境内に人影はまばらで、熱心な参拝者がちらほらいるだけ。鳥のさえずりや車の排気音が遠くから聞こえる。
中に入るとその光景に絶句した。壁一面に小さく並んでいるのは全て仏像。何度もミャンマーに来ているが、こんな寺院は初めて見た。その圧倒的な数に信仰の厚さを見た。
もう一つはボディタタウンという小さな村。この高台に巨大な仏像が2つある。寝仏のシュエターリャウンと立像のレーチョン・サチャー・ムニだ。それはあまりに巨大で、最初自分の遠近感が狂ったのか勘違いしたほどだ。ここはタウンボッデー寺院とは異なり、地元の参拝客も外国人観光客で人で賑わっていた。参道には土産物屋がいくつか並ぶ。
レーチョン・サチャー・ムニの内部には仏像が複数鎮座し、仏教の世界を描写する絵が飾られていた。高層階に上がるエレベーターは現在工事中。実はレーチョン・サチャー・ムニは茨城県にある牛久大仏に触発され作られたと言う。まさか日本から遠く離れた地で牛久の名を聞くとは…。
シュエターリャウンもまた大きい。まるで特撮映画だ。そばを歩く参拝客がマッチ棒サイズに思えてしまう。照りつける日光と微かな熱風を浴びながら、裸足になり境内を歩く。贅沢な時間だ。
そしてこの近くに、現在新たな巨大仏像を建設中だと言う。こちらは鎌倉の大仏と同じく坐像。勝手に仏像三部作と呼びたい。
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