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日韓・局長級政策対話・来月の第3週に開催で合意・約3年半ぶり(11月29日)
韓国の貿易管理当局との準備会合がきのう、韓国のソウルで開かれ来月16日から20日までのいずれかの日に東京で、およそ3年半ぶりとなる貿易管理に関する局長級の政策対話を開くことで合意した。
日韓の貿易管理当局による政策対話はかつては定期的に行われてきたが、2016年6月にソウルで開かれたのを最後に途絶えていた。
梶山経済産業大臣は政策対話に先立って来月4日に局長級による準備会合をオーストリアのウィーンで行うことも明らかにした。...
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韓国の貿易管理当局との準備会合がきのう、韓国のソウルで開かれ来月16日から20日までのいずれかの日に東京で、およそ3年半ぶりとなる貿易管理に関する局長級の政策対話を開くことで合意した。
日韓の貿易管理当局による政策対話はかつては定期的に行われてきたが、2016年6月にソウルで開かれたのを最後に途絶えていた。
梶山経済産業大臣は政策対話に先立って来月4日に局長級による準備会合をオーストリアのウィーンで行うことも明らかにした。
そのうえで韓国側が撤回を求めている半導体などの原材料の輸出管理を厳しくする措置の見直しについては「議論を重ね、ひとつひとつ実績を重はることによって、お互いに情勢を知ることが重要」と述べた。
一方、韓国側は日本政府に措置を撤回するよう求める考えを強調した。また、産業通商資源省の関係者は、今後の日本との協議の結果によっては停止しているWTO世界貿易機関への提訴の手続きを再開する可能性もあると示唆した。
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政策対話再開へ・日韓が準備会合(11月29日)
韓国向けの輸出管理をめぐる日韓の政策対話の再開に向けた準備会合が行われた。
再開することで合意した局長級の会合の実施時期などについて調整が行われたものとみられる。
関係者によると日本と韓国の貿易管理当局による課長級の会合がソウルで行われた。
局長級の政策対話が実現すれば、日本が韓国向けの輸出管理を強化してから初めてのこととなる。
日韓の懸け橋に・息子の思いを継いで(11月28日)
軍事情報包括保護協定GSOMIAをめぐり緊迫した状況が続いていた日本と韓国。18年前にJR新大久保駅で線路に転落した男性を助けようとして亡くなった息子の意志を継いで、母親が日本と韓国の懸け橋になりたいと活動を続けてきた。
18年前からアジアからの留学生を支援しようと奨学金を授与を始めた。これまでに約1000人の留学生を支援してきた。母親は韓国の若者が日韓の未来を語るイベントを手掛けてきた。
しかし今年、日韓関係が冷え込むとイベントが中止に追い込まれた。...
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軍事情報包括保護協定GSOMIAをめぐり緊迫した状況が続いていた日本と韓国。18年前にJR新大久保駅で線路に転落した男性を助けようとして亡くなった息子の意志を継いで、母親が日本と韓国の懸け橋になりたいと活動を続けてきた。
18年前からアジアからの留学生を支援しようと奨学金を授与を始めた。これまでに約1000人の留学生を支援してきた。母親は韓国の若者が日韓の未来を語るイベントを手掛けてきた。
しかし今年、日韓関係が冷え込むとイベントが中止に追い込まれた。
母親は「政治が難しい状況であればあるほど息子が投げかけてくれた“互いの国がよくならなければ”というメッセージが頭に浮かんだ。
息子ができなかったことをすべて私たちが引き継ごうと思った」と話す。母親が釜山の学生に話を聞いたところ、日本への不買運動について「多くの人が日本に対して否定的な感情を持っているのは日本人に直接会ったことがないからではないか」といった意見も出た。
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韓国・ASEAN特別首脳会議・開催へ(11月25日)
韓国政府はASEAN(東南アジア諸国連合)の10ヶ国の特別首脳会議を、きょうから2日間の日程で、釜山で開催する。
文在寅政権は東南アジアやインドとの経済連携を推進する「新南方政策」を打ち出しており、米国と中国の貿易摩擦のあおりもあって国内経済が減速する中、貿易規模が中国に次ぐASEANとの関係強化を図りたい考えである。
康京和外相は昨夜の記者会見で「今回の会議はさらに次元の高い新たな協力の基盤を作る重要な場になるだろう」と期待を示した。...
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韓国政府はASEAN(東南アジア諸国連合)の10ヶ国の特別首脳会議を、きょうから2日間の日程で、釜山で開催する。
文在寅政権は東南アジアやインドとの経済連携を推進する「新南方政策」を打ち出しており、米国と中国の貿易摩擦のあおりもあって国内経済が減速する中、貿易規模が中国に次ぐASEANとの関係強化を図りたい考えである。
康京和外相は昨夜の記者会見で「今回の会議はさらに次元の高い新たな協力の基盤を作る重要な場になるだろう」と期待を示した。
一方、文大統領は今月はじめ、北朝鮮・金正恩朝鮮労働党委員長に親書を送り、「朝鮮半島の平和定着に向けた南北の努力に対する国際社会の支持を広げるのに役立つとして」特別首脳会議への出席を要請していた。
しかし北朝鮮側は「訪問する合理的な理由は見つからない」として参加を見送り、南北関係の改善のきっかけをつかみたかった文政権の思惑は外れる形となった。
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GSOMIA失効回避・凄まじい圧力見せつけた米国(11月23日)
(GSOMIA失効回避・凄まじい圧力見せつけた米国)
米国が凄まじい圧力をまざまざと見せつけた格好になった。「日本側が態度を変えない限りGSOMIA失効もやむなし」との強硬な態度を見せていた文政権の方針を力づくで一変させた。訪韓した米国・エスパー国防長官は「GSOMIAが失効し日本と韓国が摩擦することで恩恵を受けるのは北朝鮮と中国だ」と韓国をけん制していたが、なおもまだ姿勢を変えようとしない文大統領に対し、米国は最後の手段に出た。...
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(GSOMIA失効回避・凄まじい圧力見せつけた米国)
米国が凄まじい圧力をまざまざと見せつけた格好になった。「日本側が態度を変えない限りGSOMIA失効もやむなし」との強硬な態度を見せていた文政権の方針を力づくで一変させた。訪韓した米国・エスパー国防長官は「GSOMIAが失効し日本と韓国が摩擦することで恩恵を受けるのは北朝鮮と中国だ」と韓国をけん制していたが、なおもまだ姿勢を変えようとしない文大統領に対し、米国は最後の手段に出た。ポンペオ国務長官がカンギョンファ外相に直接電話をかけ、「GSOMIA失効はインド太平洋戦略を揺らがせるものだ」として強力な圧力をかけた。この時にかなり強い調子で電話をしたと言われている。さらにこの翌日、米国議会上院が「GSOMIAはインド太平洋地域の安全と防衛、特に北朝鮮の核とミサイルの脅威に対抗するために死活的に重要な軍事情報の共有協定であることを確認する」とする決議を全会一致で可決した。これが韓国の判断に決定的な影響を与えた。北朝鮮の話を全面に押し出してはいるが、米国にとってインド太平洋戦略は中国との覇権争いを展開する上でかなり重要な戦略で、この構想の足を韓国が引っ張っていると米国は判断したということになる。事の重大さをようやく認知し、慌てた文政権はNSC常任理事会を開催し、「いつでも協力の効力を終了させることができるという前提」という前提を加えた上でGSOMIAの失効を当面回避させることを発表した。文大統領は少なくとも破棄に関しては日本側に原因があるのだから、米国が仲介に入りけんか両成敗という形になると見ていた節があるが、その期待は見事に裏切られた。民族派政治家が国内世論と米国の外圧にさらされた場合、どちらを選ぶのかという究極の選択の結果が今回のGSOMIA失効回避という結果に集約的に表れたといってよい。
(GSOMIA問題・ふたたび再燃する可能性も)
今回の結果は特に中国・ロシア・北朝鮮に対して強いメッセージを与えた。GSOMIAをめぐる混乱で日米韓にほころびが見え始めたことは北東アジアでの影響力拡大を狙う中国・ロシア・北朝鮮を勢いづかせていたが、その勢いをくじく一石にはなった。いわば力づくで、韓国を西側陣営に米国が引き戻した格好となっているが、日韓の間では肝心の徴用工問題が未だに解決していないことに加え、日本政府は対韓輸出管理についてGSOMIAとは別問題と切り離しており、方針自体は変えないスタンスを見せている。来年に総選挙を控える文大統領も弱腰姿勢を見せるわけにもいかずGSOMIA問題がふたたび再燃する可能性もある。今回の判断は、米国の強い介入で危機を先送りにしたという状況になったと言える。
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