江戸川シーズンズ(その7・花火大会準備)
ここ最近は、毎日暑い日が続いている。
そこで、今日(7月26日)は朝7時出発ということにした。
自宅を出て、江戸川の土手に行く途中、この時間だと小鳥のさえずりが、蝉の強烈な声のなかに聞こえてきた。
江戸川を都側に渡ると、野球の歓声がこの時間でもあっちこちから聞こえきた。...
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ここ最近は、毎日暑い日が続いている。
そこで、今日(7月26日)は朝7時出発ということにした。
自宅を出て、江戸川の土手に行く途中、この時間だと小鳥のさえずりが、蝉の強烈な声のなかに聞こえてきた。
江戸川を都側に渡ると、野球の歓声がこの時間でもあっちこちから聞こえきた。
とは言っても、少し行くと8月1日予定の「花火大会」の設営のためかなりの球場が潰されていた。
あと一週間で、この辺の最大の催しが行われる。
都側だけで、100万人近くの観客が、夏の夜空に咲く華を見にやってくる。
その数や、1万4千発というから、最大規模でしかも隅田川の花火に比べても尺がかなり大きいらしい。
私も昨日、隅田川の花火を自宅で見たが、スカイツリーを挟んで両側の2会場の打ち上げが、小さく見えるだけだった。
それだけに、数キロに亘って大規模な設営が土手と河原に準備されている。
市川側でも同じように、設営が行われ花火大会に力を入れていた。
水鳥が気持ち良さそうに群れを組んで、水面に浮かんでいた。
人々も、ある人は河原で模型グライダーを操り、又ある人は土手から川の流れに視線を垂らし、緑が滴るこの川を楽しんでいた。
夏という季節は、こうして人に安らぎを与え、汗を奪い、感性の浄化を助けてくれるものなのかも知れない。
その時、この江戸川という川は、私に灼熱に輝く夏という風景を味あわせてくれる。
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江戸川シーズンズ(その6)
その日私は、花火大会の準備が進む江戸川を、行徳橋から市川側の新江戸川に沿って、東京湾までサイクリングを進めた。
行徳橋から1キロぐらいきた辺りの東西線の鉄橋周辺の水面には、無数のボートが漂い、釣りでもしているのか大きな動きは感じられなかった。...
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その日私は、花火大会の準備が進む江戸川を、行徳橋から市川側の新江戸川に沿って、東京湾までサイクリングを進めた。
行徳橋から1キロぐらいきた辺りの東西線の鉄橋周辺の水面には、無数のボートが漂い、釣りでもしているのか大きな動きは感じられなかった。
まだ朝の8時ごろだというのに、そこには多くの人々のゆったりとした空間があった。
土手の近くに、大規模な道路工事が見えた。
多分、外郭環状線が東京湾へと下り、湾岸道路と結合する工事ではないかと想像した。
そのせいか、その辺一体は道路以外は、甚だ殺風景な景色が続いた。
川の側では、中まで入って魚でも取っているのであろう人々の姿が見えた。
そうこうしていると、湾岸道路がはっきりと見えてきた。
正に巨大であった。湾岸道路は高速道路部分と一般道部分からなりさらに京葉線を伴っている。
だから、大きな鉄橋が合計6本は見えた。といっても数えたわけではなかった。
そこに外環道路のこれまた巨大な動脈が、合流するのである。
そのインターチェンジは、どうしても凄しい物となってしまうことであろう。
その片鱗が今、私の目の前に姿を表したのであった。
「ほう、馬鹿でかいな」とその時、私は唸った。
その鉄橋群を潜ると、今度は東京湾が見えてきた。
流石に広い情景だった。そしてこの日は潮が満ちていたのか、先日対岸で見たような干潟は目に映らなかった。
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江戸川シーズンズ(その5)
7月19日、私はその日の午前中に市川橋から江戸川を南下し、行徳橋の手前で秘密の小道に入り、そのまま浦安までサイクリングロードを走った。
整備されていたのは、舞浜に入ったところまでで、その先は遊歩道となっていたので、その時はそのまま引き返した。
その日の夕方、午前中サイクリングで行った舞浜の先にある「葛西臨海公園」まで無性に行きたくなり、JR小岩駅からディズニーランドへのシャトルバスに乗り目的地に向かった。...
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7月19日、私はその日の午前中に市川橋から江戸川を南下し、行徳橋の手前で秘密の小道に入り、そのまま浦安までサイクリングロードを走った。
整備されていたのは、舞浜に入ったところまでで、その先は遊歩道となっていたので、その時はそのまま引き返した。
その日の夕方、午前中サイクリングで行った舞浜の先にある「葛西臨海公園」まで無性に行きたくなり、JR小岩駅からディズニーランドへのシャトルバスに乗り目的地に向かった。
思いがけないほど、時間がかかってしまった。乗車してから40分ぐらいして、バスは葛西臨海公園駅にやっと着いた。
もう時計は17時30頃であった。急いで汀方面へ歩いた。浜辺は夏の日差しが夕暮れとはいえまだ強かった。
浜辺には、人の姿がそこここに見えた。「今年からここで顔を海面につけて泳ぐことが出来るようになった」と報道で聞いていた。
それを確かめたくて、その日ここに来たのだった。
しかし、先端の汀まで行く橋のゲートは、無念にも17時までで閉門になっていた。
「ちょっと遅かったか」タイミングを逸した悔しさはあったが、大観覧車が目に入ってきた。
「せっかくだから、あれに乗ろう」と思い、大観覧車を目指した。
東部には、例のマグロが群れなして泳ぐ水族館の丸いドームが見えた。
その向こうには、ディズニーランドのお城が遠くに見えた。
ゆっくり歩いていると、演奏が聞こえてきた。
そちらに向かって歩いてゆくと、芝生に10脚程の大きな白いテーブルがあり、ほとんど満席の客が思い思いに飲み物を飲み談笑していた。
700円を自動券売機で支払い、「花とダイヤの日本一大きい」という触れ込みの大観覧車に乗り込んだ。
17分で一周するという観覧車は、その時間になると白色のネオンが目立つようになっていた。
高い位置に上ると東京都心が夕焼けに染まって、ビル群が浮かび上がって見えた。
手前には、京葉線と東京湾岸道路の幅広の帯が都心方向へと力強い線を描いていた。
時計を見ると、19時半を回り、私は行きに乗って来た赤紫色のシャトルバスで小岩まで帰る事にした。
来たバスは、想像を外れ満員状態であった。乗客の荷物を見るとミッキーマウスなど一見してどこから乗ってきたのか分った。
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