新春の川面の輝き(その34)
2016年1月10日、この日私は10時過ぎに出発し、江戸川を市川市側の土手を東京湾に向かって走った。
この日は、1月だというのにこの季節の寒さは感じなかった。
南下する私に、江戸川に注ぐ太陽の光が、川面に反射しきらきらと輝いて見えた。...
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2016年1月10日、この日私は10時過ぎに出発し、江戸川を市川市側の土手を東京湾に向かって走った。
この日は、1月だというのにこの季節の寒さは感じなかった。
南下する私に、江戸川に注ぐ太陽の光が、川面に反射しきらきらと輝いて見えた。
土手では、この日の陽気もあってか沢山の人が散歩やジョギングを楽しんでいる様子が見えた。
行徳橋の手前に差し掛かると、土手下にいつもは下るのだが、そこは新たな橋桁を建設しており、迂回道になっていた。行徳橋が老朽化し新しい橋に切り替わるようだった。
少し行くと、妙典と原木中山を結ぶ橋の工事が見えてきた。
最近の工法だと、橋を工場で造り、輸送し、長い橋をある長さで継ぎ足して完成させるようだ。
出来上がった橋の上に、同じ長さの橋が吊るされていた。後は移動し連結させて完成するように見えた。
左手は、外環道路が7分どうり出来上がってきているようだった。
この辺の建設ラッシュには、土手の左右共に激しいものを感じた。
湾岸線と京葉線に出ると、その外環道とのインターチェンジの巨大な建設工事現場が目の前に展開された。
正に巨大。
京葉線の架橋をこぐると東京湾が見えてきた。
ここでも東京湾が太陽の光を浴びて輝いて見えた。
私は、土手の中腹のヒダのようなところまで降りて、そこでベンチに腰掛けるようにその海を見下ろした。
風は少し肌寒く、春のようにうららとは、いかないが何か心地よさを感じ、暫らく海を見ていた。
その後、帰路を急いだが、東西線の鉄橋辺りで、リモコングライダーとでもいうのだろうか、中年の男性2人が、グライダーを砲丸投げのように空に向かって飛ばし、リモコンで操って遊んでいる姿を見かけた。
また新たな遊びが生まれているようだった。
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柴又で寅さんと昭和ロマン(その33)
12月20日、9時少し回った時間に、住まいを出て市川橋を渡り、都側の江戸川の土手をリニューアルされたと聞いた「寅さん記念館」へとまっしぐらに走った。
多少向かい風で、冷たかった。
江戸川に面した寅さん公園には20分程度で着いた。...
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12月20日、9時少し回った時間に、住まいを出て市川橋を渡り、都側の江戸川の土手をリニューアルされたと聞いた「寅さん記念館」へとまっしぐらに走った。
多少向かい風で、冷たかった。
江戸川に面した寅さん公園には20分程度で着いた。そこに自転車を置いて日本庭園を記念館へと降りていった。
紅葉が枯れ果てた木々が、本格的な冬の訪れを語っていた。
500円の入場料を払い、寅さん記念館に入るとそこは「男はつらいよ」の世界であった。
山田監督や撮影係、照明などのクルーが集中し撮影している現場再現のシーンがセットさ
れていた。
更に奥に入ると、車寅次郎の実家の草団子屋や帝釈天が昭和レトロ風の中に作られていた。
圧巻は、全48作品のサビの部分を動画で見られるコーナーで、毎回出場する各マドンナとのワンシーンをダイジェストで見られるシステムであった。
葛飾柴又駅のセットに、門前市の商店街がずらりと並び、
かっては、人力電車というその模型と車内に並んだ客席シートが、昭和の面影を強烈に醸し出していた。
私は、柴又で寅さんに昭和の時代に引きずり込まれ、そこで浸り、心はすっかりほんわかしていた。
帰り道に、総武線の鉄橋の下で、オートバイのモトクロスを楽しんでる風景に出会った。
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じゅんさい池は鴨の遊び場(その32)
12月13日、8時頃住まいを出発し、先週と同じように千葉街道を突っ切って江戸川の土手を北上した。
例年の冬の寒さに戻り、寒気を感じた。その上水滴が時折、顔にかかった。
里見公園まで行き、そこから更に坂を、ギア比を最低にし何とか乗り切った。...
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12月13日、8時頃住まいを出発し、先週と同じように千葉街道を突っ切って江戸川の土手を北上した。
例年の冬の寒さに戻り、寒気を感じた。その上水滴が時折、顔にかかった。
里見公園まで行き、そこから更に坂を、ギア比を最低にし何とか乗り切った。
暫らく行くと、国立国府台病院の正門にかかった。
そこを左に曲がり、今日は「じゅんさい池」と走った。
坂を下り、上り、くねった道を進むと急に視界が広がり、紅葉に色づいた小さな湖が見えた。
森林に囲まれた静かなた佇まいと、水鳥が浮かぶ静かな水面が迎えてくれた。
水面で遊ぶ沢山の鴨の群れは、湖面を水の軌跡を描き、戯れているように思えた。
立て札に、「自然を守り・・・」と謳ってあり、確かにしっとりとした自然を基調に整備されていることを感じさせた。
自転車から降りて、引きながら歩くと、細長いその湖には鴨の戯れが続いて見えた。
時折、人がパンの切れ端と思われる餌を投げると、鴨はワッと群がってきた。
生き物の性で、鴨も餌を求めて、我先に集まっていた。
ここは、中国分といって市川の北部で松戸に近いところであった。
長いこと、市川に住んでいたが、この素晴らしい景色に触れるのは初めてだった。
足元にこんなに魅力的な場所があるのに、今まで気が付かなかった自分に呆れた。
その日は、そんな思いのまま自宅の方に引き返していった。
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