薔薇は咲いたか、京成バラ園へ(その150)
5月6日、その日の午前9時過ぎ頃、市川駅からJR緩行線に乗って、西船橋駅まで行き、東葉高速線に乗り換え、「八千代緑が丘」駅まで行った。...
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亀戸天神に終盤の「藤の花」を・そして谷津に少し早い「薔薇」の花を(その149)
4月28日、その日の午後3時半頃、亀戸天神の赤い橋の上にいた。...
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4月28日、その日の午後3時半頃、亀戸天神の赤い橋の上にいた。
多くの外国人観光客が、小グループを形成し、大きな歓声をたて、日本の春を楽しんでいた。
お目当ての「藤棚」は、既に盛りを過ぎていた。今年の季節の移ろいは1~2週間ほど早く進んでいる。
それでも、風に揺れる紫の房の美しさには、なんとも言えない日本情緒を感じさせる趣があった。
その時、私は「明日は少し早いが、思い切ってバラ園に行ってみよう」と思い立った。
29日、朝9時半頃、JR総武快速線に乗って、市川から隣の船橋駅へと向かった。そこで京成線に乗り換え、3つ先の「谷津」駅で下車した。
10分ぐらい歩くと、「谷津バラ園」の入り口に辿り着き、園内に入った。
薔薇の見ごろから考えると一見、早すぎる感があったが、よく見ると赤白黄色ピンクと豪華な薔薇の花が既に点々と咲いていた。
空は真っ青で雲一つなく、オープンシャツ一枚で、過ごしやすい気候であった。
この時期は、まだ鑑賞する人々が少なく、必然的に写真を撮る人々も少なく、撮影には絶好の機会であった。
薔薇の花形は、いつ見ても複雑で優雅であった。開いている花びらに加え、蕾も被写体としては、強い魅力を感じさせた。
また、時々風に乗って薫る「バラの香り」が、甘くなんとも言えない心地よさであった。
薄い花の先が、カールし、そこに陰影が落とし込まれ、立体感が強調されていた。
濃い緑の葉っぱに囲まれ、鮮やかな花輪の色彩は、一きわ際立つ美しさを表現していた。
季節からすると、早めの薔薇鑑賞は、薔薇の花を愛でるには、絶好の機会であったと感じた。
園内には、白と紫色した菖蒲の花も咲いていて、次の主役がもう待ち構えていることを予感させた。
季節の移ろいは、かくも早いものなのかということを実感させられた。
甘い香りの余韻に酔いながら、その日は帰途に就いた。
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季節は「牡丹」、上野東照宮、そして茂原牡丹園へ足を運ぶ(その148)
4月21日、その日はJR上野駅を出て、動物園の横にある「上野東照宮」へ牡丹の花の鑑賞に行った。...
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4月21日、その日はJR上野駅を出て、動物園の横にある「上野東照宮」へ牡丹の花の鑑賞に行った。
牡丹園に入ると、一本一本の木を丹寧に整えた牡丹の花が目に入って来た。
赤白、それに黄色、更にはピンク、そして色の混じった大輪の数々に人々は感嘆の言葉を口々にしていた。
確かにどの花を見ても、高貴な佇まいを感じさせた。
傘に守られ、葦簀に保護されて、端正で華やかな花を咲かせていた。それ故になかなか手入れが難しそうに思えた。
この素晴らしい牡丹の花の最盛期が今だとと気づき、翌日は「茂原の牡丹園」に行くことを思いついた。
翌日の22日、朝7時半ごろのJR快速線に乗り、市川から船橋駅まで行き、特急「潮風」に乗り継ぎ、約1時間で「茂原」駅に到着した。
そこからタクシーに乗り、15分ほどすると「茂原牡丹園」の入り口に着いた。房総の田園の真っただ中に突如として花の丘が出現した様子だった。
まだ、8時半頃であるにもかかわらず、その園は人込みで活気づいていた。
中に入ると、大輪の牡丹の花が一輪づつ、豪華に咲いていた。
この園では、古民家を残し、洞穴も残し、裏山に通じる山道にも花を配し、歴史を感じさせる造りとなっていた。
ここでも、色鮮やかな牡丹の大輪が、それぞれの個性を充分に主張していた。
特に、赤い牡丹の集団は、迫力が違っていた。その場所には、休憩を挟んで2度にわたって足を向けた。
僅か、1時間の時差ではあったが、後から行くと、その真っ赤な花びらが、更に開いているのがはっきり分かった。
「それにしても凄い迫力だな」と思わず、動画としてスマホに収めた。文章や写真では表現が難しいが、動画であれば何とか表現ができるのかなと思った。
色の好みは別としても、その集団は特に印象的な美しさであった。
法被を着た植木職人さんが大勢いたので、その手入れの難しさも感じることができた。
その頃になると、辺りの気温は真夏を思わせるほど上昇していた。
2回ほどその園を回り、外に出ると、田圃風景が広がり、最早艶やかな牡丹の花を想像することは難しかった。
額に滲む汗を拭いながら、その日は帰途に就いた。
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