深まり行く秋を「新宿御苑」で確かめた(その176)
10月28日、その日、朝9時半頃、JR市川駅から総武緩行線に乗り、千駄ヶ谷駅まで行った。...
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10月28日、その日、朝9時半頃、JR市川駅から総武緩行線に乗り、千駄ヶ谷駅まで行った。
改札を出ると、いつもの通り、代々木方向に歩を進め、総武線のガード下をくぐり、坂を上ると新宿御苑の門の前に出た。
千駄ヶ谷門から中へ入り右に折れて、大木に囲まれた、静寂な道を歩いて行くと、絶え間なく枯葉が落ちてきて、既に秋の気配が濃厚であった。
プラタナスの並木道に辿り着くと、何列も並木が続き、日本離れしたスケールの大きな景色であった。
プラタナスの葉の一部は、既に道端に落葉しており、道に備えられたベンチには、新聞を大きく広げゆっくり読んでいる人もいた。
空は真っ青で、白い雲が絵の様に浮かんでいた。
まだ、全ての木々が紅葉しているわけではないが、緑と茶の混じり方が、この季節を表していた。
気持ちの良い程の広い空間が、秋の陽に照らされていた。
並木道の途中から、左に折れると、そこには薔薇の庭園が広がっていた。
ピンクの薔薇と青い空が、童話の世界の様に目に飛び込んできた。
ピンク、赤、黄色、白と広がるその庭園をスマホで動画を撮ってみた。
風にそよぐ花びらが、優雅であった。
どの色の薔薇も綺麗であったが、この日は黄色の薔薇の花が心に残った。
素晴らしい薔薇庭園であると感じた。
大温室の方に歩くと「ツワブキ」の黄色い花が群れていた。
玉藻池に歩いてゆくと、しっとりとした和風の池が静かにたたずんでいた。
その池の水上では、鴨達が悠々と遊んでいた。
御苑には、いくつもの顔があり、主に和風と洋風の顔が特徴的であった。
帰り道に10月頃に咲く桜、その名も「10月桜」に出会った。この季節に咲く不思議を感じ、貴重な桜の木と花をスマホに収め、その日は、千駄ヶ谷門から帰途に就いた。
時折見せる青空と千切れ雲が、花や木々にマッチし、秋の美しさを演出してくれた。薄いジャケットで丁度良い陽気であった。
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八千代緑が丘・京成バラ園の薔薇も台風の影響を受けていた(その175)
10月21日、その日の午前8時45分頃に、JR市川駅から総武緩行線に乗り、西船橋駅で東葉高速鉄道に乗り換え、八千代緑が丘駅で下車し、「京成バラ園」に向かった。...
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10月21日、その日の午前8時45分頃に、JR市川駅から総武緩行線に乗り、西船橋駅で東葉高速鉄道に乗り換え、八千代緑が丘駅で下車し、「京成バラ園」に向かった。
この薔薇園には1年前にも来たが、園内に入り見渡すと、薔薇の花が閑散としていて、豪華に咲き誇っているとは言えなかった。
ここも台風の影響を受けて、薔薇の花達も、もう一つ元気が無いようだった。
それでも、一輪一輪の薔薇の花に近づくと、優雅な香りと花びらが見事であった。
その日は、一輪一輪の見事な薔薇を対象に、その周辺を回る様にして、「動画」で撮影することにした。
そうすると、一枚の写真では、表現できない、風にそよぎ揺れる姿やその花びらの立体的に影を落とすところ等が、上手く表現できる事に気が付いた。
その日も、カメラのシャッター音が絶え間なく聞こえてきたが、私は短い動画での表現方法を試みてみた。
その日は、天候に恵まれ、空は真っ青に晴れ渡り、赤、黄色、白、ピンク、ローズと色とりどりの薔薇の花が園の中央に集まっていた。
その薔薇たちを、歩きながら動画に収めてみたいと思い、早速スマホ片手に歩きながら動画を撮った。
(8分13秒)
まだ、9時半ごろの早い時間だったので、客も少なく、そんな動きも可能であった。
存分に、撮影を楽しみ、入り口の方へ戻ると、そこにはコスモスの花の集団が綺麗に咲いていた。
出口近くには、パープル色のサルビアが咲いていた。赤と青のサルビアは、よく見るが、紫色のその花は、今まで見たことが無いように感じた。
広い敷地に、薔薇の花だけではなく、いろいろな草花を植えて、入園者の目を楽しませてくれた。
少し厚手のシャツに、薄いカーデガンを羽織っていたので、出口に着く頃には、少し汗ばんでいた。
真っ青の空に、感謝をしながら、その日は帰宅の途に就いた。
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神代植物公園に秋の訪れを感じた(その174)
10月14日、その日の出発は、10時ごろと遅くなった。...
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10月14日、その日の出発は、10時ごろと遅くなった。やっと雨の上がった様子で、JR市川駅から新宿駅、そこで京王線に乗り換え、調布駅で降りた。駅前のロータリーでバスに乗り、神代植物公園まで行った。
入り口に入ると、すぐにダリア園があり、特徴のある先の尖った、ダリアの花が待ち迎えてくれた。
多くの観客のカメラによるシャッター音が、しきりなしに聞こえていた。
黄色、白、紫、赤、マーマレード等々、色鮮やかなダリアの花が咲き誇っていた。
少し歩くと、エレクトーンとフルートの甘い音楽が聞こえてきて、秋の薔薇が咲きそろった薔薇園に入った。
優雅な花弁が見事な曲線を描き、甘い香りが周辺を囲んでいた。その周りをミツバチが飛び交っていた。
周囲では、薔薇の知識が豊富な人々が、薔薇の名前や特徴、それに香りなど、事細かく周囲の仲間に説明をしていた。
薔薇の名称については、プラカードを見てもその難解さは、さして変わらなかった。
それにしても、その美しさと、優雅さについては、薔薇の花、そのものが教えてくれた。
そうした薔薇の花の姿と、聞こえてくるフルートの演奏が、ぴったりと合って、その場に何とも言えない、安らぎを醸し出してくれた。
空を見ると、曇天ではあったが、むしろ薔薇の妖艶な美しさを引き出しているようにも感じた。
帰りがけに、大温室に寄ると、南国の色鮮やかな植物などが、少し蒸し暑い室内に咲いていた。
帰りのバスに乗りながら、よく見ると「深大寺」と「神代植物公園」呼称の「じんだい」の部分が違う漢字であることに驚いてしまった。
その理由は、定かではないが、何か意味深な経緯がある様に感じた。
その日は、JR三鷹駅からそのまま中央線に乗り、お茶の水駅で総武線に乗り換えて、帰宅した。
季節は、急に秋らしくなり、20度程度の気温の中、ポツンポツンと雨の滴りがあったが、その一瞬だけで、何とか天気には恵まれた。
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