小石川植物園を楽しむ(その195)
3月10日、その日の朝9時半頃、市川駅から総武緩行線に乗って水道橋まで行き、そこから都営三田線に乗り換えて「白山」駅まで行った。...
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3月10日、その日の朝9時半頃、市川駅から総武緩行線に乗って水道橋まで行き、そこから都営三田線に乗り換えて「白山」駅まで行った。
初春らしく暖かい陽気であったが、はっきりしない空模様であった。
白山駅を降りて、急な坂道を歩いて行くと、お目当ての小石川植物園の入り口に辿り着いた。
入り口の看板には、東京大学付属植物園と銘記されていた。
中に入ると、空間が広く、草木が茂り、少し茫漠とした感じがした。
かなり歩くと、赤い花が付いた木々が目に入ってきた。
早咲きの桜や梅の木のようだった。その辺りでも、それを対象に盛んにシャッターを切っている人がいた。
さらに奥に歩いてゆくと、池があり、その向こうに梅林が見えてきた。
その林の中で、キャンバスを広げ、絵画を楽しんでいる人が見えた。
梅林には、赤や白の梅の花が見事に咲き誇り、素晴らしい眺めであった。
池には、鯉が泳ぎ、その向こうには、旧東京医学校本館の赤い建物が瀟洒な、その存在をを誇っている様であった。
日本庭園の池を楽しみながら、歩いていると、池の中の白い鳥の佇まいに目が留まった。
その鳥は、餌を探しているらしく、静かな動きの中で、時折鋭く水中にそのくちばしを伸ばし、獲物をゲットしていた。
水面に映る、その優雅な姿と、時折見せる鋭い動きが、対照的で、生き物の本質的な部分に接したような感じがした。
見たこともない竹の種類を横目にしながら、歩いてゆくと入ってきた正門に行きつき、その植物園を後にした。
その辺りの地形は、急な坂があり、歩いていると息が切れてしまった。
その日は、白山駅に戻り、来た順路と同じ経路で、市川駅へと帰路に就いた。
市川駅に着いたのは、12時を少し回った頃であった。
冬のダウンジャケットを着ていたので、少し暑さを感じた。
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雨中の東京マラソンを浅草橋東口で(その194)
3月3日、その日の朝9時40分ごろ、JR市川駅から総武緩行線で浅草橋駅まで行った。...
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3月3日、その日の朝9時40分ごろ、JR市川駅から総武緩行線で浅草橋駅まで行った。
浅草橋東口に出ると、既に大勢のマラソンファンが詰めかけていた。
駅に面した江戸通りは、東京マラソンの往復共に、そのコースとなっていた。
10時を少し回ったその時間には、大勢のランナーが往路を駆け抜け浅草雷門へと向かっていた。
私は都営地下鉄の階段を下りて、江戸通りを挟んだ反対側に急いだ。
まだ、雷門からの復路の選手たちの到着には間に合うと考えたからだった。
反対側に渡り、少し歩き浅草橋を超えたところに、一角だけ道路の先頭に入り込める場所を見付て、そこを撮影の拠点とすることにした。
雨がしとしとと降り、ダウンジャケットに降りかかってきた。カメラにも水滴が浮かんでいたが、かまってはいられなかった。
試しに、カメラを回してみると、交通整理の巡査の顔が、映ってしまい、なかなか上手いアングルが見つからなかった。
隣には、親子3代にわたるマラソンファンが割り込んできて、盛んに選手の下馬評を語っていた。
やがて、パラの選手の車がやってきた。凄く速いスピードで、前を過ぎて行った。
その内に、先導車とみられる自動車がやってきて、その後に最初のランナーが見えてきた。
そのランナーが走り去ると、他の車に先導された選手が、次々にやってきては、あっという間に目の前を過ぎて行った。
往路を走る大勢のランナーをバックに、復路の選手たちは、一人か数人でやってきた。
選手が通り過ぎると「がんばれー」の声が、あちらこちらから聞こえた。
応援の人の中には、ビニール傘でカメラを遮る人もいた。
兎に角、小雨降るマラソンレースには熱気がこもっていた。
「こんなに大勢の人が熱くなっているのだ」と胸中では感心した。
熱気がむんむんする先頭の列を外れ、先ほど来た駅の方に歩き、東口の人形店の前を通ると、「ひな祭り」の人形が沢山飾られていた。
その日は、ひな祭りでもあったのだった。
江戸通りには、ボランティアが大勢並び、水の供給やごみの回収のためのテーブルが引き詰められていた。
ここ一帯、いや東京マラソンの順路一帯は、その日「東京マラソン」一色に染められていたと感じた。
再度、地下鉄の通路を使って、江戸通りをくぐり、JRの浅草橋駅に辿り着くと、そのまま市川駅へと帰宅の途に就いた。
時計を見ると、まだ11時頃だった。小雨が降り続く、肌寒い日であった。
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梅の香りを求めて、小村井「香梅園」から「向島百花園」に(その193)
2月24日、朝9時ごろJR市川駅から総武緩行線に乗って亀戸駅まで行った。...
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2月24日、朝9時ごろJR市川駅から総武緩行線に乗って亀戸駅まで行った。
そこから、東武亀戸線に乗り換え、3つ目の「小村井」駅で降りた。
その駅で降りるのは、初めてのことであった。
駅から2分ほど歩くと、香梅園に着いた。
9時半頃の時間だったが、ちらほらカメラを片手にした人々が散見できた。
入り口の一角に、白と紅の梅の木が立ち並んでいたが、ほんの一角だけであった。
そこからタクシーで、向島百花園に向かった。
空は晴れ、冬の支度をした身には、多少暑さを感じていた。
百花園に着き、入り口で入場料を払おうとすると、その日は「天皇陛下即位30年」の式典があることで、無料とのことであった。
中に入ると、白梅や紅梅が見事に咲き誇っていた。
この園からは、時折スカイツリーが間近に見えた。
そもそも百花園と言っても、創業者は梅園を開くことを目的としただけあり、見事な梅の園であった。
20種類近くの梅が植えられているようだが、なかなかその種類を見分ける知識を持ち合わせていないので、ただ白梅と紅梅の違いぐらいしか、正確には見分けられなかった。
中には、花の咲き方が、違うものもあったが、一輪一輪、それぞれ形が違うという程度しか、見分けることが出来無かった。
時折、花の名札が付いていると、それを読み、「なるほど」と首を縦に振った。
4Kビデオを三脚に固定し、しばらく梅の木や花を撮っていたが、時折「鶯」がその枝にやってきて、何やら啄んで、また飛んで行ってしまった。
カメラで、追いかけたが、その日はうまく追跡できなかった。
青い空には、飛行機雲がくっきり浮かび、飛行機の音も聞こえていた。
途中のベンチに座り、甘酒を飲み、またビデオを回した。
ズームをスローにし、ピントのロックオン機能を使うと、少しはボケずにズームアップできたが、それでも時折ピンがボケることがあり、難儀をした。
暫らく、梅の撮影を楽しみ、出口に向った。その後、東武線の東向島駅まで歩き、錦糸町から総武快速線で、市川駅へと向かった。
市川駅に着いたのは、丁度昼の12時であった。肌着に多少汗が滲んだ感触を感じた。
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