【タレコメ】
佐橋亮の発言まとめ
日中韓首脳会議・今後の東アジア情勢は 今回の会談で、例えば東アジアの国際関係や米中関係の構図とか、日米関係、米韓関係の構図が変わるとか、そういうゲームチェンジャーにはならない。大きな変節点になる話では全くない。ただ、今回こういった形で日中韓のようなものができるというのは、チャンネルが増えるという意味では地域の安定感につながる。北朝鮮に対しても、ある意味で建設的なシグナリングになると思う。
2024/05/26 NHK総合・東京[日曜討論]
東京大学准教授・佐橋亮 米国にとっては台湾に非常に重要な利益が3つある。1つ目が地政学的利益、2つ目が経済的重要性、3つ目が政治的重要性。台湾は非常に高度な民主主義で、台湾はモデルケース、これを見捨てることは悪いメッセージになる。台湾有事が起きたときに日本が全く関係ないというのは想定できない、経済、難民、自国民の保護、加えて米国軍をどう後方支援するかという課題も出てくる。
2023/08/27 BSテレ東[NIKKEI 日曜サロン]
東京大学准教授・佐橋亮 これまでの米国は中国をひたすら信じてきた。中国に対し“追いつかないという慢心”と、“もっとましな存在になる期待”から中国に関与し、支援し続けようとしたが、これが崩れてしまった。
2023/08/27 BSテレ東[NIKKEI 日曜サロン]
北朝鮮はどう動く・今後の東アジア情勢は 「火星18型」は弾頭にかなり積んでもワシントンまで届くだろうと考えられている。大陸間弾道弾が液体燃料から固体燃料に変わったからと言ってそれがすごく状況は変えるわけでは必ずしもないが、かなり深刻さが増してきているのは事実。米国本土が狙われるということで深刻さの認識が上がってきている。
2023/07/30 NHK総合・東京[日曜討論]
G7広島サミット・今後の世界は・日本は 一つは世界中のリーダーが集まっている。こういった場でウクライナの問題を訴えることに成功すれば、各国のグローバルサウスを含めたいろいろな国で報道されるので、大きかったと思う。もう一つは米国のF16戦闘機供与問題。正確にはヨーロッパ諸国からウクライナに渡されるが、米国からゴーサインがきっちり出た。ウクライナ戦争の大きな転換点になった。
2023/05/21 NHK総合・東京[日曜討論 G7広島サミット 今後の世界は 日本は]
徹底分析・中国・北朝鮮・日本はどう向き合う ロシアというのはエネルギー問題では切れないが、中国にとって十分な支援を与えてくれる国ではないし、中国の経済的苦境を克服してくれるような国でもない。今回の中ロ関係は結束を強めるというより、ほころびが出てきたという解釈が多い。中国政府が「大国の責任」と言ったが、これは大国の責任を果たしていないロシアのことを暗に批判している。
2022/09/18 NHK総合・東京[日曜討論]
米国ペロシ下院議長・台湾訪問・日本への影響 日中外相会談が1年9か月ぶりに行われる予定だったが、キャンセルになってしまった。中国は実質的に海上封鎖のような形で演習を行っている。もし有事になれば非常に大きな影響が出てくる。バシー海峡も台湾海峡も世界の海運にとって重要であり、なおかつ台湾は半導体などで世界のサプライチェーンのど真ん中に位置しており、影響は大きい。そうならないように、米国も日本も中国も最後のコミュニケーションラインをとっておく必要がある。
2022/08/06 NHK総合・東京[サタデーウオッチ9]
台湾をめぐる米中のせめぎ合い・米国・武器売却から見える思惑 そもそも、台湾は地形的に中国大陸から侵攻するのが難しい。そういう意味ではウクライナよりはかなり侵攻は難しく、中国側には相当な覚悟が必要となる。今回、ウクライナに対するロシアの侵攻を見て、短期戦または初動で作戦を展開するのは相当難しいということを中国は学んだ。国際的な反応も激烈であり、制裁も厳しいということを学んだ。台湾統一のハードルは高くなったが、ロシア・プーチン大統領のウクライナ侵攻の決断がいろんな意味で非合理的だったことを考えると、台湾に関しても中国が非合理的な、理屈に合わない決断をする可能性というのも頭に置いておく必要がある。
2022/06/18 NHK総合・東京[サタデーウオッチ9]
米国・バイデン大統領来日・インド太平洋・外交・安保は 米国とアジアをつなぐカタリストの役割というのが日本には相当ある。米国も中国もどんどん産業政策に走り、自由貿易をいうのは日本の役割。バイデン政権は今年、中間選挙があり、かなり厳しいと言われている。残り2年間、米国は大変な政治状況になってくる。だからこそ日本にこの地域を引っ張っていく責任がくると考えておいた方がいい。
2022/05/22 NHK総合・東京[日曜討論]
増え続ける犠牲・避難 ウクライナ危機打開は 米国はアフガニスタンからの撤退をようやく成し遂げたばかりで、他国に軍事的に関わることや核戦争の危険があることについては否定的である。そういった意味で、まだまだ米国の世論全体の山が動いたというわけではない。生物化学兵器以外にロシア軍が使用する可能性があるのがサイバー攻撃。まだ言われていないが、NATOや米国の重要インフラを含むサイバー攻撃というものがもし起きれば、これにどうやって米国が対応するのかという議論が出始めている。
2022/03/20 NHK総合・東京[日曜討論]
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