【タレコメ】
橘川武郎の発言まとめ
原発&再エネ…脱炭素への道筋「電力融通」欧州のエネ政策 新しい炉のほうが危険性は小さい。新しい炉を作りながら原発への依存度を下げていくのが正しい政策。今、動いている(美浜)原発は古い加圧水型。これを新しい加圧水型に置き換えていくべき。その隣の敦賀3号機と4号機の間に活断層と関係のない土地があり、ここに高温ガス炉を作るべきで、それによって発電もするが900度の熱でカーボンフリーの水素を作ることができる。これしか本格的な意味でのカーボンフリーの水素を国産化する道はない。
2023/04/21 BSフジ[プライムニュース]
日本の新技術「アンモニア混焼」・“脱炭素”への切り札なるか アジアは石炭の比率が非常に高い。発展途上国などのグローバルサウスではたくさん石炭を使っている。そういう国が欧州のように石炭をやめるよう言われた場合にはお手上げになる。それに対して日本のやり方でアンモニアにしていけばカーボンニュートラルに持っていける。日本が技術提供するやり方が世界をカーボンニュートラルに持っていく上では最も有効。
2023/04/21 BSフジ[プライムニュース]
原発政策「積み残しの課題」“核のゴミ”と最終処分場 欧州はある意味、非常にずるい。原子力を受け入れるフランスのような国に原子力発電所を集め、一方で原子力が嫌いなドイツのような国からは原子力をなくすと言っておきながらも国際送電線でつなぎ、(原発由来の電力を)うまく混ぜて使っている。スカンジナビアの4か国が典型的であり、ノルウェーとデンマークは最初から原発をやらないと言っている。ところがスウェーデンとフィンランドは、フランスの次ぐらいの40%もの原発依存度がある。その4か国を混ぜることによって政治的な矛盾を国ごとに表面化しないようにしている。日本には国際送電線もないし、島国なので一国の中で原発賛成、反対に分かれる。やっかいなのは強く原発賛成と言っても、強く原発反対と言っても票は減ることであり、日本の政治家で一番賢いやり方は原子力に関しては何も言わないこと。
2023/02/03 BSフジ[プライムニュース]
原発政策「積み残しの課題」“核のゴミ”と最終処分場 トイレのないマンションというのは正しい指摘。誤解を恐れずに言えば、石油も石炭もトイレのないマンションである。つまり二酸化炭素を出しながら地球を温暖化させており、その対策もまだ確立していない。完全に出口まで出来上がってから使うと言う考え方であれば技術というのは進歩しない。最終的な解決策というのは人類全体で解決しないといけない問題。時間を稼ぐという意味では中間貯蔵がすごく大事になってくる。
2023/02/03 BSフジ[プライムニュース]
与野党“原発×再エネ”論戦・政治が描くべきエネルギー戦略 規制委員会が許可をすでに与えているが、動いていない原発が7基ある。これらは政治がコミットしない限り動かない。岸田首相は原発7基を動かすと去年の8月に言ったわけだが、具体的に何もしていない。今年が電力危機のピークだとすると7基のうち5基は稼働が間に合わない可能性が出てきている。
2023/02/03 BSフジ[プライムニュース]
原発“方針転換”エネルギー政策を問う 経済産業省によれば、原子力の20~22%を達成するためには27基の原発が動く必要がある。規制委員会で審査中の原発10基を動かすことについて閣議決定したが、今は10基しか動いていない。現実的に27基は無理であり、15%がせいぜい。再エネを増やすのも簡単じゃない。2030年では30%くらいが限界であり、火力でカバーしないといけない、
2022/12/18 NHK総合・東京[日曜討論]
日本の再エネ“送電網”に問題あり ヨーロッパの場合は国境を越えてエネルギー市場が統合されていて、同じルールでアクセスできることになっている。そこのアクセス条件が非常に公平にできている。日本では九州などで起きた出力抑制によって再生可能エネルギーが入らないということがあった。電力の安定供給に支障をきたすような時に日本ではまず再エネから最初に切り捨てられた。ヨーロッパの場合には、最後まで再エネはつなぐということになっていて、再エネ事業者はものすごく安心して事業に参入できる。残念ながら日本ではそうした条件になっていない。
2022/07/05 BS-TBS[報道1930]
原発再稼働・エネルギー政策を問う 安倍総理は規制基準が世界で最も厳しい基準とやたら自慢されるが、最も厳しくて当たり前のこと。チェルノブイリと並ぶ世界最大級の事故を起こした国であり、地震国でもある。建設中の島根原発3号機というのがあり、25基が運転させてくれと申請が出ているが、あと5基ぐらいしか申請は出ないだろう。申請自体しないということが出てくる。経済的な問題で古い炉はたたみ(再稼働申請を)取捨選択する時代に入った。
2015/08/23 NHK総合[日曜討論]
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