【タレコメ】
保坂修司の発言まとめ
中東を動かす新たな力学・中国の存在感 今回のイランとサウジアラビアの国交回復合意における一番の勝者はおそらく中国。一方最大の敗者はイスラエルであるというのは一般的によくメディアなどで報じられている。中国が本当に勝者になれるかどうかはこれからだが、イスラエルが現時点では一番ワリをくったのは間違いない。イスラエルは完全に梯子を外された形。
2023/03/23 BS-TBS[報道1930]
特集・原油増産・中東安定…中東歴訪の成果は サウジアラビアの視点から見れば今回のバイデン大統領の訪問は大きな勝利だった。少なくとも国際社会に対して、米国がカショギ殺害事件についてお開きにしたとアピールできる。もう一方の当事者であるトルコとも既に関係が改善されているのでこの問題についてはファイルを完全に閉じることができる。
2022/07/16 BSテレ東[日経プラス9サタデー]
<NEWSドリル>原油増産のカギ握る産油国・中東サウジアラビアの思惑 ここ数年、気候変動で化石燃料に対する風当たりがものすごく強くなってきている。将来的に石油に依存することができなくなるので、なんとか経済を脱石油の方向で転換しようと動かしていこうと湾岸諸国は努力している最中だったところにウクライナ情勢が重なった。ある程度お金をためないと石油からも離脱できないため、石油から離れるために石油を利用している。
2022/06/27 テレビ朝日[大下容子ワイド!スクランブル]
特集・日本は中東とどう向き合う? 日本は中東に対して何らかの形で関与し続けると最低限見せることは重要。ホルムズ海峡が封鎖されれば石油が来なくなる可能性があるのか、かといってイランにつくのかサウジアラビアにつくのかという選択も難しい。今の状況で言えば両方ちゃんと見ているという意思表示としては今の自衛隊中東派遣案はぎりぎりのところ。
2019/11/02 BSジャパン[日経プラス10サタデー]
特集・新情報続々・サウジ記者殺害疑惑 日本サウジアラビアビジョン2030という枠組みを作り、多くの日本企業が積極的にサウジに投資し、サウジからもプラスのメリットをもらう枠組みを作りつつある。ムハンマド皇太子に責任が及ぶような場合には枠組みが崩れる可能性があり、日本の企業にとっても注意が必要。
2018/10/20 BSジャパン[日経プラス10サタデー]
米国大統領「エルサレムを首都に」どうなる中東情勢 ISがイラク・モスル、シリア・ラッカを失い勢力が減退している中で、こういう発言が彼らにとって新たな大義を与えてしまう恐れは非常に高い。米国の権益、米国に従うような国々の権益が攻撃を受ける可能性が高まったと言わざるを得ない。
2017/12/17 NHK総合[日曜討論]
IS拠点奪還「大詰め」も…テロ「拡散」世界で何が フィリピンの武装勢力が、ここにきてフィリピン・ミンダナオ島を拠点に活動を活発化させているのは大きな懸念材料で、フィリピンで新たなイスラム国を作ろうとしていることは間違いない。ISのフィリピン支部を名乗っていた連中がIS東アジアと名前を変えている。場合によってはそれに日本も含まれる可能性がある。
2017/07/02 NHK総合[日曜討論]
サウジとイラン断交・対立の背景は 宗派の問題というよりはむしろ域内の政治覇権争い。親米国家であったサウジアラビアがイランや米国に不信感を抱いていくというのが前提にあって今回の事件になった。
2016/01/10 TBSテレビ[サンデーモーニング]
「イスラム国」の脅威 イラク現政権による行き過ぎたシーア派優遇政策、シリアのアラビア派政権によるスンニ派弾圧はイスラム国に戦うための大義と体制に不満を持つ人々からの支援を与えた。サイクスピコ協定から約100年、中東のあちこちで宗派や民族の分布を無視した国境線、国民国家の枠組みが揺らぎつつある。中東の人々の怒りや不満の受け皿になりうるのがイスラム国ではないということを、中東各国の政府や国際社会がイスラム教徒に示さない限り、イスラム国の脅威を排除するのは難しい。
2014/09/02 NHK総合[視点・論点]
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