【タレコメ】
特集・重要選挙相次ぐ2024年・国際情勢はどう動く
笹川平和財団上席研究員・渡部恒雄 僅差の選挙結果となると、非常にもめることが予想される。特に中国が支持している国民党が急速に上がってくると負けた側はなにかしらの工作を疑うことになる。いろいろな意味で選挙自体の正当性みたいなものが世界中で揺らいでいる一番最初のケースとなる可能性がある。
2023/12/23 BSテレ東[日経プラス9サタデー]
国際ジャーナリスト・歳川隆雄 今度の台湾総統選で、中国が台湾有事といわれるような事態を引き起こすような武力行使はほぼ可能性がないが、仮に民進党が勝利したとしても明らかにサイバー攻撃やAIなどあらゆる先端技術を使って台湾国内の政情を不安定化させるような工作というものが1月以降進んでくるだろう。つまり台湾の政治そのものが不安定化するのは不可避となる。
2023/12/23 BSテレ東[日経プラス9サタデー]
笹川平和財団上席研究員・渡部恒雄 トランプ氏(が大統領)になった場合、通商が変わる。議会の方で中国から最恵国待遇を外すというラインは中国にあてはめるのは当然であるが、同盟国にもそれをする。つまりトランプ氏の一番の目標は普通の会社のトップと同じ考え。つまり赤字を減らし、利益を増やす。関税でプレッシャーもかける。さらに同盟国に余計な軍事力によるコミットメントはしない方向に出ることは間違いない。
2023/12/23 BSテレ東[日経プラス9サタデー]
国際ジャーナリスト・歳川隆雄 岸田総理が最も頼りにしている麻生副総裁が、1月中旬に米国に行き、トランプ氏と会談するアポイントメントを独自のアクセスで既に取っている。これに外務省はコミットしていない。
2023/12/23 BSテレ東[日経プラス9サタデー]
経済アナリスト・ジョセフクラフト 世界はEVシフトしているが、米国はインフラ削減法案でEV車に税優遇するとか、チップス法案で半導体に補助金を出すとかしている。これが(トランプ大統領になると)大統領令とかで全部巻き戻されて結局、化石燃料とかに戻っていく。今、日本企業が一生懸命、工場を作ったりしているが、これが全て崩れかねない。
2023/12/23 BSテレ東[日経プラス9サタデー]
笹川平和財団上席研究員・渡部恒雄 どのように転んでも中国側は何かしなくてはならない。かつての総統選を見れば、特に独立系が強い場合、中国側は何かしらの軍事的示威行動を示すわけで、波乱含みとなる。怖いのは生成AIがものすごく発達しているので、どのぐらいフェアな選挙ができるのかということ。
2023/12/23 BSテレ東[日経プラス9サタデー]
国際ジャーナリスト・歳川隆雄 米国を交えた日米韓のトライアングルが東アジアの安全保障に重要な役割を果たしつつある中で、尹大統領の国内政治を見ると議会が少数派になっている。仮に4月の韓国総選挙で政権与党が敗北すると尹大統領の求心力が低下する。それが日米韓の三角関係にどういう影響を与えるのかに注目している。
2023/12/23 BSテレ東[日経プラス9サタデー]
経済アナリスト・ジョセフクラフト 3月までの間が非常にポイントになる。この間に大体、米大統領選における共和党の方向が見えてくる。すでに、きな臭い動きは下院で対中貿易規制を強化しようという動きになっていて、例えば下院の中国特別委員会が今、日本でいえばホワイト国のようなステイタスであるPNTR(恒久的正常貿易関係)をはく奪しようとか、昨日バイデン政権がEV車に関税をかけようとかの圧力が上がってきている。
2023/12/23 BSテレ東[日経プラス9サタデー]
|