【タレコメ】
徹底分析「グローバルサウス」から見た世界
慶應義塾大学教授・細谷雄一 欧米諸国がこれからグローバルサウスとの関係を強化することが、やや手遅れになりつつある。欧米はG7を含めて日本を通じてグローバルサウスの国々との関係を強化しようと考えている。
2023/04/09 NHK総合・東京[日曜討論]
防衛大学校教授・伊藤融 債務の罠の問題は援助の受け手側からも深刻に捉えられている。スリランカの経済危機は中国依存が危ないとして、しばしばインドが引用する部分でもある。西側諸国も中国とデカップリングする中で、インドはG20の議長国としてグローバルサウスという概念を持ち出して自分たちが中国に取って代わりたい思惑がある。
2023/04/09 NHK総合・東京[日曜討論]
法政大学教授・福田円 中国でも一帯一路は曲がり角にあると考えられているが、今年はちょうど提起されて10周年にあたり、中国としては何としても軌道に乗せたいところ。開発について中国は「国連の2030年アジェンダ」を重視するという考えを打ち出した。
2023/04/09 NHK総合・東京[日曜討論]
神奈川大学教授・大庭三枝 そもそもなぜ2回なぜ民主主義サミットを開いたかがよくわからない。東南アジアの国々は権威主義の国が多いが、定期的に選挙はやっている。そういう意味で彼らは権威主義と民主主義のハイブリッド型ともいえるが、彼らに二項対立的な図式を押し付ける結果になっており、ASEANもグローバルサウスも冷めた目で見ている。
2023/04/09 NHK総合・東京[日曜討論]
慶應義塾大学教授・細谷雄一 そもそもバイデン大統領は就任以来1度もアフリカを訪問していない。アフリカや中東を取り込もうとする努力が明らかに後手に回っている。オンラインで120数か国を民主主義サミットに参加させるとのことだが、米国だけで開いているわけではないというふうに演出したが70か国程度しか最後の共同声明には署名していない。米国の価値観で1つに束ねるというアプローチに強い反発が起きている。
2023/04/09 NHK総合・東京[日曜討論]
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