【タレコメ】
揺れ動く国際情勢・世界は・日本は
日本国際問題研究所理事長・佐々江賢一郎 日米韓の連帯を深めることは朝鮮半島の安定に寄与することにつながる。米国のグローバル戦略で朝鮮半島が崩れてしまうと米国の力が分散する。北朝鮮の核ミサイルを除去できなくても大きな紛争に持って行かないことが肝要。
2023/03/26 NHK総合・東京[日曜討論]
神田外語大学教授・阪田恭代 日米韓の結束は彼ら(北朝鮮)にとって都合が悪い。我々にとっては良いこと。この戦略的なタイミングを逃すべきではない。
2023/03/26 NHK総合・東京[日曜討論]
慶應義塾大学教授・廣瀬陽子 ロシアにとっては非常に嫌な展開。日本がウクライナに接近し、国際的なプレゼンスを高めていること自体、非常に嫌なこと。他方で韓国のヨーロッパへの影響力の高まりもロシアは危惧している。韓国の軍事的な影響力が強まっておりNATOがウクライナに兵器を供与していく中で韓国の兵器がヨーロッパに買われている。
2023/03/26 NHK総合・東京[日曜討論]
日本国際問題研究所理事長・佐々江賢一郎 久しぶりに韓国の国益をより大きな次元で定義する大統領が韓国に現れたと感ずる。韓国の政権はこれまで反日歴史、北朝鮮に対しては太陽政策でなかなかマネジメントが難しかった。これを日韓正常化路線に重きを置き、北朝鮮の脅威に対して当面、日米韓の防衛力によって抑止力を高めていくという方向に力点を置くことは正しい方向。
2023/03/26 NHK総合・東京[日曜討論]
慶應義塾大学名誉教授・添谷芳秀 中国・習近平国家主席は政敵を排除するなどして第1期から着々と独裁体制を作るプロセスを進めてきた。事実上の独裁体制と考えてよい。ただ中国の国力はおそらくピークを過ぎた。国内的にも経済が二の次にされている。政治的なジェンダーが習近平体制にとってはより重要になっている。中国が足元をすくわれるとすれば経済というのが1つの大きな要素となりうる。
2023/03/26 NHK総合・東京[日曜討論]
慶應義塾大学・名誉教授・添谷芳秀 中ロが結託する基本的な理由は、中国から見るとロシアに失敗されることが中国の東アジア戦略にとっても困るから。中国・ロシアのそれぞれの関心の領域はロシアからすればウクライナ・欧州であり、中国からすれば東アジアになる。具体的な政策になると必ずしも両者が結託して動いているわけではない。
2023/03/26 NHK総合・東京[日曜討論]
日本国際問題研究所理事長・佐々江賢一郎 重要なのはグローバルサウス、ブラジルとかインドのような大きな途上国を含めて世界の権力構造というものがより多極化し、より複雑な関係が形成されつつあること。ロシアと中国は「自分たちは包囲されており、被害者だ。悪いのは西欧、米国。だから彼らの体制を打ち破ろう」という世界的なプロパガンダを仕掛けている。これに乗っていく国々もあるので、日米欧はやや危機意識をもってタッグを組んでいく必要がある。
2023/03/26 NHK総合・東京[日曜討論]
慶應義塾大学教授・廣瀬陽子 このタイミングでの(ベラルーシへの戦術核)配備というのは、欧米諸国がウクライナに次々とハイレベルな兵器の供与を決めていることに対するけん制の意味合いが非常に大きい。特にベラルーシというのはNATO加盟国であるポーランド、リトアニアと国境を接しており、NATOに対するけん制、ウクライナに対するけん制という政治的な意味合いがある。
2023/03/26 NHK総合・東京[日曜討論]
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