【タレコメ】
元内閣官房副長官補・兼原信克
元内閣官房副長官補・兼原信克 自衛隊は(米軍が助けに来るまで)北海道で数カ月頑張れるように作られており、(野球に例えると)3回裏まで頑張れば、4回表に米国が助けに来ることを想定して作られている。それがGDP1%ということであり、限定小規模対処ということ。では、4回表に米国が来なかったらどうするのかといえば、その場合、日本は5回コールド負けとなる。日本の自衛隊は9回裏まで戦うようにつくられていない。台湾海峡有事の時には、肝心の米軍が台湾に行ってしまうと自衛隊には弾もないし、部品もない。修理ができないという状況に置かれる。
2022/09/04 BSテレ東[NIKKEI 日曜サロン]
元内閣官房副長官補・兼原信克 国全体をロシアのサイバー攻撃から守るような組織は日本にはない。本当はどこの国でもそれは軍の仕事であるが、日本の自衛隊には他人のコンピューターに入ってはいけないという法律の縛りがかかっている、不正アクセス防止法とかウイルスを作ってはいけないという刑法がかけられているので自衛隊は動けない。
2022/09/04 BSテレ東[NIKKEI 日曜サロン]
元内閣官房副長官補・兼原信克 能力的にあと10年したら中国軍の能力が米軍に近づいてくるということがある。それでも普通はやらないと考えるが、その一方で、中国が判断を間違える可能性はある。10年、20年権力をやると誰も物が言えなくなる。習近平が「そろそろ体力の限界かなと思い、やれるのは今しかない、やるのは俺しかいない」と思ってしまうと、やってしまう可能性もある。そのときの判断が正しいという保証はない。
2022/09/04 BSテレ東[NIKKEI 日曜サロン]
元内閣官房副長官補・兼原信克 プーチンがドイツへのガスを止め始めている。ドイツのガスは5割がロシアから来ている。EU全体では4割なので、いまEU全体のガス消費を減らして、浮いた分をドイツに集め、何とか冬を乗り切ろうとしている、ガスを切られてしまうとドイツ経済が倒れてしまうので、そういうことをしてでも冬を乗り切ろうとしている。
2022/09/04 BSテレ東[NIKKEI 日曜サロン]
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