【タレコメ】
中国軍の大規模演習“台湾包囲”・中国軍、軍事演習を“常態化”か
ジャーナリスト・大東文化大学教授・野嶋剛 台湾海峡の中間線がこれから事実上、無効化されると言われている。台湾海峡の幅というのは130キロ~140キロぐらい。航空機を使えばあっという間に着いてしまう距離。半分にすると台北までは60キロ。中間線を越えて首都・台北に中国軍に近づいてこられると、心理的にも物理的にも(台湾側に対する)ものすごいプレッシャーとなる。中国は間違いなく、演習的なものを台湾周辺で起こしてくるので、これに対してどのように対応していくのかを(台湾は)練り直す必要がある。台湾と日本ははっきり言って近すぎる。与那国島と台湾東側では110キロしか離れておらず、台湾包囲あるいは台湾への軍事的演習が常態化するということは、日本への脅威が常態化するということも意味している。
2022/08/08 BS-TBS[報道1930]
元防衛大臣・小野寺五典 中国が、台湾の周りを取り囲むというのは初めてのこと。正直言って中国は、日本を敵にしても構わないという思いで日本のEEZにもミサイルを敢えて撃ち込んできた。そういう意味では(危機の)段階が上がってしまった。日本のEEZや沖縄周辺に中国の弾道ミサイルが撃ちこまれたのは初めてのこと。これまでの日本は北朝鮮の弾道ミサイルだけを意識して警戒監視やレーダーによる監視を行っていればよかったが、中国からも北朝鮮からも弾道ミサイルが飛んでくる状況というのは自衛隊にとっては非常に過酷な状況。
2022/08/08 BS-TBS[報道1930]
防衛研究所防衛政策研究室長・高橋杉雄 (軍事演習の)常態化というのが、これから大きな問題になってくる。戦争には準備が必要で、これから先に中国軍がいろいろな演習を常時行っていき、そこに陸上部隊も入っていくとすると短期間で台湾有事を起こせる可能性が出てくる。これから先、中国がどのような形で演習を行っていくかということについては緊張感をもって見ていく必要がある。
2022/08/08 BS-TBS[報道1930]
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