【タレコメ】
ウクライナ侵攻1か月 揺れる国際秩序・日本は
慶應義塾大学教授・中山俊宏 東京が火の海になるような勝利というのはわれわれにとっては受け入れることはできない。日本としてはしっかりと抑止力を確立し、紛争、戦争が起きないようにすることが重要。
2022/03/27 NHK総合・東京[日曜討論]
東京大学大学院教授・藤原帰一 プーチンがいる限りは安保理の改革は無理で、国連は機能しない。
2022/03/27 NHK総合・東京[日曜討論]
林芳正外務大臣 岸田内閣の3つの覚悟を申し上げてきた。1番目は普遍的な価値を守り抜く。この原則をあらためて噛みしめながらG7や同志国と連携し普遍的価値を軸に外交を展開していきたい。
2022/03/27 NHK総合・東京[日曜討論]
慶應義塾大学教授・中山俊宏 中国と北朝鮮の不確かな台頭についても引き続き関心を持ち続ける必要がある。G7の中でアジアのリーダーは日本だけ。ウクライナで起きていることとアジアで起きている問題は実は同じ国際秩序や規範が毀損されているという問題なのだということを日本としては繰り返し主張していく必要がある。
2022/03/27 NHK総合・東京[日曜討論]
外務大臣・林芳正 ロシアの侵略をやめさせるためにG7と連携して強い措置を取ってきている。特に金融関係でのロシアの状況を見ると為替・ルーブルがかなり下落し、金利も上がるなど、かなり効果を上げてきている。制裁をすり抜ける動きに対してどう穴をふさぐかも課題となる。
2022/03/27 NHK総合・東京[日曜討論]
東京大学大学院教授・藤原帰一 国際政治を長い間、勉強しているがこれほど大規模な経済制裁は見たことがない。経済制裁は相手の行動を変えさせるための政策であるが、現在プーチン政権が政策を変える可能性があるかといえば、ウクライナ東部における勢力圏の確保あるいは拡大というところまでは下がることはあっても、全面的な撤退という方向は全く見えていない。ただ、国民の反発から政府が選択を変える路線はある。これには時間がかかる。1か月以上のタイムスパンで見なくてはならない。その間に大規模な破壊や殺戮が続くというコントラストが大きな問題となる。
2022/03/27 NHK総合・東京[日曜討論]
慶応大学教授・中山俊宏 制裁によってプーチンの意図を反転させることができるのかといえば、若干心もとない。制裁の負の効果として、生活が厳しくはなるが、逆に制裁の原因であるリーダーを支持するというような力学を生み出してしまうこともありうる。
2022/03/27 NHK総合・東京[日曜討論]
慶応大学教授・中山俊宏 今回、米国のとってきた情報はかなり角度が高かった。それを開示してロシアにとって好ましい状況を造らせないようにいろいろな情報を出してきた。
2022/03/27 NHK総合・東京[日曜討論]
東京大学・専任講師・小泉悠 通常戦力ではロシア軍はなかなか勝てていない。このまま勝てないと戦争を始めたプーチンの国内権力基盤が揺らぎかねない。過去22年間権力を握っていた中で見たことがないほど政権内部に動揺している兆候が見られる。
2022/03/27 NHK総合・東京[日曜討論]
東京大学・専任講師・小泉悠 外部からの支援を手控えさせるための警告的な核使用というものがロシアの思想の中にはある。本当にやるのかどうかは高度に政治的な問題であるし、足元の戦況によっても変わってくる。大量破壊兵器使用をやってしまった後ではどこまでエスカレーションしていくかわからない。
2022/03/27 NHK総合・東京[日曜討論]
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