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スペシャル タレコメ
2024年11月14日(木)
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【タレコメ】
コロナ危機・“第6波”収束へ何が必要か
日本医師会・中川俊男会長
これだけ全てのみなさんがマスク、手洗い、消毒して徹底的にやった上でいまの感染者数になっている。この間、季節性インフルエンザはその効果もあって発生していない。このことは非常に重要なことと受け止めなくてはならない。オミクロン株であっても重症化する率も高いし死亡者も増えてきている。これは到底、季節性インフルエンザと同じとは言えない。強引に5類に変更した場合には外出自粛もできないし入院措置もできないし緊急事態宣言も出せない。何よりも重要なのは公費をあてられないこと。入院の医療費、自宅療養、宿泊療養にかかる医療費についても支援金をあてることができなくなる。
2022/02/20 NHK総合・東京[日曜討論]

後藤茂之厚労相
5類感染症に引き下げなると健康状態の把握だとか、外出自粛の要請だとかの根拠もなくなる。入院措置も行われなくなる。感染法上の対応も大分変る。総合的判断で危険が高くないという判断になる。BA2の問題も含め遅れて重症化が高まってくる可能性もあり現時点での引き下げはいかがなものかと思っている。
2022/02/20 NHK総合・東京[日曜討論]

国際医療福祉大学大学院准教授・感染症看護専門看護師・坂木晴世
2類から5類に引き下げるということで入院させなくても済むという部分だけを捉えている方が多いが、感染症法で定められている入院というのは、地域にまん延させないための隔離措置であり、そこには行政責任が伴う。(引き下げると)例えば県からの人材派遣や個人防護具、食事の無料配送や検査・治療薬が無料にすることなどについて自治体の負担が大きくなるので、切り替えの時期についてはよく議論する必要がある。
2022/02/20 NHK総合・東京[日曜討論]

国際医療福祉大学大学院准教授・感染症看護専門看護師・坂木晴世
BCP(事業継続計画)の策定は大事。高齢者施設は満床が続いている、感染者が発生した場合、ぎりぎりの人員体制であり有事の際、窮状に陥りやすい。ゾーニングや相互支援体制などについて系列病院や施設などであらかじめ検討し、有事の際は非常時シフトに切り替える体制を整えている施設も段々増えてきた。未整備の施設についてはそのような取り組みを進めていくべき。
2022/02/20 NHK総合・東京[日曜討論]

新型コロナウイルス感染症対策分科会長・尾身茂
オミクロン株について柔軟に対応する議論をそろそろ始めた方がいい。
2022/02/20 NHK総合・東京[日曜討論]

新型コロナウイルス感染症対策分科会長・尾身茂
医療への負荷が改善されつつある見込み、あるいは蓋然性が見えてきた時には(まん延防止措置は)解除できる。
2022/02/20 NHK総合・東京[日曜討論]

津田塾大学教授・伊藤由希子
政策はただで実施できるものではない。例えば昨年9月に東京都が緊急事態措置を延長した時には、18日間の時短営業を続けていく協力金として2200億円払っている。これは新国立競技場が1個建ってしまうぐらいの金額を延長措置に対して払っているということ。1日120億円かかっている。地域によっても数字は異なるが、1日あたりの費用がどのぐらいなのか、経費を公開し、それに見合った感染対策の効果が得られるのかという費用対効果を地域ごとに議論する必要がある。
2022/02/20 NHK総合・東京[日曜討論]

津田塾大学教授・伊藤由希子
これまでは医療がひっ迫しないよう社会が行動を自粛することが求められてきたが、これからは社会が逼迫しないよう医療提供体制を強化するようにむしろシフトしていくべき。特に日本は規模が小さい病院がたくさんあるという特徴があり、重症者の治療を担える病院が非常に少なく、一部の病院に負担が集中してしまうということがコロナ前からあった。それが今回顕在化した。同じことを繰り返さないためにも長期戦略として病院での重症者の治療体制を強化するための病院の再編・統合・機能連携に取り組むことが必要。
2022/02/20 NHK総合・東京[日曜討論]

後藤茂之厚労相
ファイザーの経口薬については2月27日までには全国の主要病院で院内処方になっていき、その後院外処方を行っていく。量的には4万人分を14日から配布しているが、200万人分が確保されている。「モルヌピラビル」については42万回分が準備されている。当初は年度内3月までに60万人分というふうにしていたが20万人分増やし、80万人分の対応が可能になっている。「レムデシビル」については一般流通で数か月分が確保されている。状況によって輸入を多くできる体制になっている。
2022/02/20 NHK総合・東京[日曜討論]

国際医療福祉大学大学院准教授・感染症看護専門看護師・坂木晴世
使える武器が増えたのは非常によかった。現場によっては使い勝手が悪いのが現状。例えば抗インフルエンザ治療薬「タミフル」のように効果が明確になり、医療提供体制というのがしっかりと整えば医療的には追い風となるので、正確な情報提供や国産の創薬のところを後押ししていただければと期待している。
2022/02/20 NHK総合・東京[日曜討論]

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