【タレコメ】
<シリーズ・大中国の時代>〈2〉香港の次は台湾・海峡またぐ支配の橋
日本経済新聞デスク・阿部哲也 台湾では香港の“悪夢”を見ているので、若い世代には香港のようになりたくないと言う人が増えていると聞いている。対中強硬路線の民進党路線を支持する人が若い世代では特に増えている。
2022/02/02 BSテレ東[日経ニュースプラス9]
前防衛大学校長・國分良成 国民党は分裂気味であり勝てそうもない。多分民進党が強い。そうなると独立志向が強いから、中国側はそれを心配して色々やろうとするが、選挙に影響を与えようとやればやるほど台湾の住民の意識は反中になっていくのが現実。中国の大きな問題は一帯一路もそうだが、自分のやったことが全て歓迎して受け止められるという相手の考えに対する想像が足りないこと。
2022/02/02 BSテレ東[日経ニュースプラス9]
日本経済新聞デスク・阿部哲也 中国指導部は歴史書、兵法書を読み込んでいて、まず戦わずに勝つ戦略を第一に考える。2027年は習主席が3期目に入った場合の任期にあたり、それまでの間に台湾を統一したい。中国はメンツを何よりも重んじる。直接的な武力は現実的ではなく、サイバーアタックや世論操作を含め、準軍事作戦をとろうとしている。
2022/02/02 BSテレ東[日経ニュースプラス9]
日本経済新聞中国総局記者・羽田野主 非常に大きな橋。上側には6車線の高速道路が走っており、下側には高速鉄道が走っている。この島は小さく、車で1周できる大きさで、橋を往来する車もまばら。この橋は島のために架けているのではなく、その先の台湾を捉えていると感じる。指導部の台湾統一に向けた強い意志を感じた。
2022/02/02 BSテレ東[日経ニュースプラス9]
前防衛大学校長・國分良成 橋を作るというのは互いの合意がないと出来ない。もしプラスに考えるなら、昨年の中国と台湾の貿易は史上最高と言われる。政治的には対立しているが、経済的には活況。そうすると“政治的には別だが、物資運搬用の橋があると良い”という使い方が出来るかもしれない。まだ少し様子を見たほうがいい。
2022/02/02 BSテレ東[日経ニュースプラス9]
日本経済新聞台北支局長・中村裕 台湾では橋の存在があまり知られていない。台湾では中国の強権的高圧的な態度に慣れており、感覚が麻痺していて、メディアでも大きく報道しているところはほぼない。
2022/02/02 BSテレ東[日経ニュースプラス9]
日本経済新聞デスク・阿部哲也 香港とまったく同じ手法、まったく同じ狙いで台湾を一体化を進めようという狙いの現れ。まず道を作り、その後で人とモノと金を交互に交流させ地域間、そして国家間をつなげ、経済交流を活発化させれば国際的な影響力が増すだろうという思想が根底にある。それが一帯一路戦略で、全く同じことを香港、そして台湾でやり勢力を拡大しようとしている。
2022/02/02 BSテレ東[日経ニュースプラス9]
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