【タレコメ】
金融引き締め“前向き”発言・その背景と影響
解説キャスター・山川龍雄 FRB・ブレイナード理事というと、金融の引き締めに対しては慎重派で、いわゆるハト派。そういう人が「物価上昇率を目標値まで引き下げることにコミットしている」とか、「われわれは強力な手段を持っている」などと、かなりタカ派的発言をしたことからFRBの新体制は想定以上に引き締めに走るのではないかという警戒感が広がった。政治的な側面もあり、ブレイナード理事を副議長に選んだバイデン政権の政治的な意図を汲みとった。バイデン大統領が今年秋の中間選挙で不利なのは特にガソリン価格、住宅価格が上がっていること。そこをなんとかしたいと考えている。そういう中でパウエルとブレイナードの組み合わせというのが想定以上に利上げに走るのではないかという懸念が浮上している。それが世界経済の状況も踏まえた合理的な選択であれば問題はないが、政治的な意図が入るのだとすれば国内は大丈夫でも他国が迷惑することになる。
2022/01/14 テレビ東京[ワールドビジネスサテライト]
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