【タレコメ】
あさって公示・衆院選の争点を問う
自由民主党幹事長・甘利明 省エネ、再エネは最大限推進していくが、日本には諸外国にはないハンティキャップがある。つまり大陸とつながっていないから電力の融通ができない。風の通り道がない。偏西風が安定的に吹かないので、洋上風力の効率も2分の1になってしまう。熱海の土砂崩れの時、隣の斜面に並べられていた太陽光パネルが埋まっていた。つまり太陽光の促進率は日本が世界一だが、平地はかなり埋め尽くされてしまっている。別の個所に作らないといけない状態になっている。そういう中でどうエネルギーのベストミックスを進めていくか。2030年までにマイナス46%という宣言も30基の原発の安全が確認されて再稼働することが前提となっている。今、9基しか動いていないのでこれをどうするのかという話。安全な原発SMRは(脱原発の)河野氏ですら賛成している。全電源が途絶えても自分で冷却できる仕組みのSMRに入れ替えていく必要がある。
2021/10/17 NHK総合・東京[日曜討論]
国民民主党代表代行・大塚耕平 カーボンニュートラルは達成すればいいという単純な話ではない。例えば米国はカーボンニュートラルにからんでESG投資を世界で推進している。ヨーロッパはライフサイクルアセスメント(LCA)という日本を狙い撃ちにした戦略を打ち出している。中国は排出権取引に相当力を入れている。各国の戦略や思惑がカーボンニュートラルの背後にひしめき合っている中で、日本がどういう戦略で目指すのかが問われている。その時に原子力の位置づけが重要になるが、3.11を経験した日本は原子力に安直に依存することもできない。
2021/10/17 NHK総合・東京[日曜討論]
自由民主党幹事長・甘利明 税制がちょっと複雑すぎる。今までは雇用が大変だから雇用を増やしたら(優遇措置が受けられる)という税制になっていた。日本は失業率が2.8と世界で一番低いレベルになっており、倒産件数も世界で一番低いレベル。今度はこれをしっかりと底上げをしていかないといけない段階にきている。ベースアップのような税制を仕掛けないといけない。中小企業は最低賃金を上げるためには余力がないといけないが、下請け代金をきちっと適正に監視をする仕組みと、元受けの企業が下請けを叩いて利益を出すという方向から脱しないといけない。それにはイノベーションが必要だが、技術は日本のお家芸。スマホも3Dプリンターも、量子コンピューターも実は全部日本の発明である。日本は技術で勝っているのにビジネスで負けてきた。これを技術でも勝ちビジネスでも勝つというふうにしていくことが大事。
2021/10/17 NHK総合・東京[日曜討論]
自由民主党幹事長・甘利明 日本の経済構造が、利益を上げるのにコストを叩いて利益を上げるという形を変えていく必要がある。マークアップ率を上げていくには技術革新と、ここにしかないという魅力を製品サービスに付加価値としてつけるという方向に企業を変えていかなければいけない。
2021/10/17 NHK総合・東京[日曜討論]
自由民主党幹事長・甘利明 法人税値下げ競争にピリオドを打ったのは日本。麻生財務大臣が8年~9年かけて「こんな不毛な競争はやめよう」ということで最低税率を決めた。日本の税制をどう変えるかということは国際標準に合わせていくということ。相続税や所得税は国際標準からいうと若干高いが、それを下げようとは思っていない。他に法人税はどうかというと、これは国際標準並みであり、それ以外にも国際標準より高いところがあるが、そこの高いところに触れる時には触れ方にリスクがあり、市場にその結果が跳ね返ったりする(ので注意が必要)。これから日本の税制は国際標準のあるべき姿に向かいながら調整していくことになる。
2021/10/17 NHK総合・東京[日曜討論]
立憲民主党・幹事長・福山哲郎 閣外からの協力であり、外交安全保障については遮断されていることは何度も申し上げている。あえてこういう形で議論を蒸し返すと政策論議ができないので非常に遺憾。重要なのは国民生活、経済。森友学園や加計学園、学術会議の6名に対し岸田新総理は安倍・菅政権の時とまったく同じ対応をしている。これは自民党は変わらないということだが、ここは変えていきたい。もうひとつ、この選挙の大切な争点は多様性を認めるかどうかで、LGBTの問題、選択的夫婦別姓。こうした多様性を認め合う社会にするかどうかも大きな争点。210を超える選挙区で1対1の構造が野党の協力の下でできたので、国民のみなさんには選択をしていただきたい。
2021/10/17 NHK総合・東京[日曜討論]
日本共産党・書記局長・小池晃 小選挙区というのは一人を選ぶ選挙、自民党、今の政権に対する選択肢を示していかないといけない。今の自民党政権のままでは国民の願いは実現できないという思いが広がっている。その点で200を超える選挙区で1本化ができたことは非常に重要であり、必ずプラスに働く。政権交代を実現するためにもその新しい政権をしっかり支えていく。
2021/10/17 NHK総合・東京[日曜討論]
公明党・幹事長・石井啓一 野党が候補を1本化すると与党とかなり競る選挙区が出てくることは確か。限定的な閣外協力とはいえ、安全保障、天皇制など、国の基本に関する問題が一致していないのに協力するということ自体が理解できない。労働組合の連合の新会長も「共産党との閣外協力はあり得ない」とまで批判している。
2021/10/17 NHK総合・東京[日曜討論]
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