【タレコメ】
日台コロナ対策を徹底比較
ジャーナリスト・大東文化大学特任教授・野嶋剛 特徴的なのは医療関係者、専門家の位置づけ。日本でいえば菅総理の横に尾身会長が立っていることが、台湾の人は不思議だと言っている。政治決断というのは政治家が説明すべきものであり、発表する時には政治の言語で発表すべきだと彼らは考えている。日本だと「専門家によると」とかよく言うが専門家の意見を聞いたにせよ、台湾ではそういう言葉は口にしない。それが政治決断というものを弱めるからである。陳時中衛生福利部長の会見でも複雑な問題を語る時は時々専門家がいるが、重要な判断については「もしだめだったら自分が辞める」という覚悟で政治家が話す。
2021/01/26 BSフジ[プライムニュース]
ジャーナリスト・大東文化大学特任教授・野嶋剛 あらゆる官庁は縦割りで動いている。あらゆる人間にはそれぞれ権限があり、そこはどうしようもない。平時はこういう形でいくつかの声があってもいいが、少なくともコロナ対策という点においてはワンボイスの方がわかりやすい。それを担保する制度がなければどうにもならない。西村さん、田村さん、河野さん、加藤さんなりそれぞれの仕事を誰が統合するのかということ自体がはっきりしていない。台湾の場合は陳時中衛生福利部長がすべてをコントロールする。
2021/01/26 BSフジ[プライムニュース]
|