【タレコメ】
<ニュースの核心に迫る!“時事論考”>新型コロナ「帰省者に観察期間」
朝日新聞国際報道部・峯村健司 中国政府の傾向として混乱したり困っている時ほど強くものを言う。中国の外相はそういう意味では国内外に向けたプロパガンダに近い発言をしている。対外的には128か国が何らかの入国規制をしているので、(中国としてはこうした国に向けて)大丈夫であるというメッセージを送りたい。中国国内向けにおいても動揺や不満がたまっているため、こういう国際舞台で大国としてしっかりと対応しているというポーズをしなければならない。
2020/02/16 BS朝日[BS朝日 日曜スクープ]
朝日新聞国際報道部・峯村健司 (「私は1月7日に指示した」という言葉に)習近平国家主席の混乱ぶりが発言に出ている。国内向けに「私は早い段階から知っていて動いていた」ということをアピールしたかった。ところが日本から見ると「ちょっと待ってくれ」という話になる。2週間前にもし対策を打つことができていれば、1週間で25往復もある武漢直行便を止めることができていた。春節休み前に大規模移動を止めていれば、今の日本での発症は大分抑えられていたはず。
2020/02/16 BS朝日[BS朝日 日曜スクープ]
テレビ朝日コメンテーター・川村晃司 1月7日に習近平国家主席が指示を出していたということであれば、それを全世界にきちんと発信していかないと指導体制そのものが問われる。結果的に武漢のトップ、湖北省のトップを解任している。その人達の責任になすりつける口実にもなりかねない発言。ミュンヘンで茂木外相と王毅外相が会談したが、当初の予定ではこの会談はセットされていなかった。王毅外相の方から「今回われわれはこれだけしっかりと対策を取っていて、ほぼ抑え込んだ」というような世界に対するアピールをしたいということがあった。
2020/02/16 BS朝日[BS朝日 日曜スクープ]
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