【タレコメ】
どうなる日韓関係
笹川平和財団上席研究員・渡部恒雄 トランプ大統領が今1番望んでいることは何かというと、金正恩委員長との関係を生かして米朝の劇的な改善、進歩みたいなものをみせつけて、来年の大統領選挙にアピールしたい。一方で日韓関係の改善にはあまり関心がない。逆にボルトン国家安全保障担当補佐官は北朝鮮に大変な懸念を持っていて、日韓の関係改善には積極的。あまり米国の役割には期待できない。
2019/07/28 NHK総合[日曜討論]
元経済産業省貿易管理部長・中部大学特任教授・細川昌彦 事の本質は輸出管理の世界の論理。外交的に解決する、妥協する世界ではない。輸出管理の論理の世界できっちりしたことをやっていくべきで、これが日本の基軸。日本がきっちりルール通りやることが大事。
2019/07/28 NHK総合[日曜討論]
日本総合研究所・上席主任研究員・向山英彦 日韓関係は行き着くところまで行く可能性があると思う。経済に関して言うと、文在寅政権は経済の影響を抑えたい。日本も10月に消費税率引き上げがあるので、経済への影響は避けたい。今回の輸出管理の運用に関しては、両国の理解が一致すると思う。経済への影響をなるべく避けたいということ。もう少し韓国側がこの件に関して協議の申し出があるので、日本政府が閉ざす必要性はないと思う。なんとかそこは妥協の余地があるのではないか。
2019/07/28 NHK総合[日曜討論]
笹川平和財団上席研究員・渡部恒雄 米国の中の対応が割れている。例えば米国自身も中国に対して一方的に追加関税をかけて、米中貿易戦争みたいな風になっている。実は米国自身も全体の自由経済、貿易も含めて、これを維持しようという気があまり見受けられない。それが混乱要因。経済的には来年位から下降局面に入るのではないかという見立てもある。相当気をつけないといけない。
2019/07/28 NHK総合[日曜討論]
早稲田大学大学院教授・リージョンウォン 当然、ビジネスには影響がある。まだ実害が出ているわけではないが、今後エスカレートしていく。日韓だけに限らずグローバルサプライチェーンにかなり乱れを生じさせる。サムスン、半導体がだめになっても、他の代替はいずれは出てくる。その期間はかなりの混乱があり得る。
2019/07/28 NHK総合[日曜討論]
早稲田大学大学院教授・リージョンウォン 韓国から見て日韓関係は様々な難しさがこれまでもあって、歴史をめぐる摩擦が例えば経済、安全保障にも波及しないような、分離するような政策をとってきて、それが日韓の繁栄をもたらしたが、今回は歴史問題が経済にスピルオーバーするという新たな段階に入っている。非常に重要な転換点という認識は韓国側も持っている。
2019/07/28 NHK総合[日曜討論]
キヤノングローバル戦略研究所研究主幹・元外交官・宮家邦彦 朝鮮半島、東アジアをめぐって大きな戦略的な環境の変化が起きている。米中が対立をする。中国が台頭して米国が頼りない。その中で朝鮮半島の人々が主体性を回復しようとする新しい動き、今までの冷戦構造とは違う外交を追求しようとする動きが始まっている。今起きている日本の措置というのも、大きな多国間の環境の変化に対応した措置といえる。
2019/07/28 NHK総合[日曜討論]
ジャーナリスト・後藤謙次 最優先事項は北朝鮮との関係前進であり、今の文政権が日本との融和に一気に向かうことは考えられない。反日というのは南北両方が共通の基盤に立てるものであり、100年前の3月1日に日本統治時代の朝鮮半島で独立運動が起きた。その意味で反日的な空気に火がつきやすい環境にある中で韓国としては日本に融和的な対応はできない。
2019/02/17 テレビ朝日[サンデーステーション]
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