【タレコメ】
トランプ大統領・アジア歴訪へ・どうなる北朝鮮情勢
早稲田大学大学院教授・植木千可子 北朝鮮の核が東南アジアの国に使われることはまずない。一方で米国、中国との関係は大事なので、圧力を強めることはあるが、米中が対立してどちらかを選ばなければいけないという状態にはしたくない。一方に近すぎて片方からいじめられることは避けたい。
2017/10/29 NHK総合[日曜討論]
マサチューセッツ工科大学シニアフェロー・元外交官・岡本行夫 今度の党大会では50歳代前半の中央委員が30人位任用されている。いわゆる第6世代と言われる人たち。現実的で国際協調も重要視する。中央委員会は共産党の政策を作る所で、中国も少しずつ変わり始めると思う。
2017/10/29 NHK総合[日曜討論]
笹川平和財団上席研究員・渡部恒雄 トランプ大統領が東南アジアに行くことを合意している目的の1つにはAPECがある。経済的にも東南アジアも含めたアジア全体は米国にとって利益のある場所。ここから引くことはあり得ない。中国に対して米国はそんなに甘くはないということを見せるためにも、東南アジアと話をするのは重要だと考えている。
2017/10/29 NHK総合[日曜討論]
早稲田大学大学院教授・植木千可子 遠い先まで見ると米中には戦略的な不信があるし、2人のリーダーの間にはまだ信頼関係が築けていない。トランプ大統領が歴訪するのに3つの大きな目的があり、北朝鮮問題の確立、地域における影響力の維持、トランプ大統領の経済戦略を確実なものにすること。3つを同時に解決することは非常に難しく、相当なバランスが要求されるだろう。
2017/10/29 NHK総合[日曜討論]
笹川平和財団上席研究員・渡部恒雄 習近平体制が強まったことによって中国自身がハードに行くのか、ソフトに行くのか両方の見方がある。問題はトランプ大統領が良くも悪くも短期的に結果を出したがること。不確定要素が米国、中国の両方にある。日本側としては米国との関係を強めることによってうまくコントロールすることが1つ。あまり良くない日中関係をどうするかという課題も出てくる。
2017/10/29 NHK総合[日曜討論]
マサチューセッツ工科大学シニアフェロー・元外交官・岡本行夫 中国が明らかに北朝鮮に対して制裁強化の方向に傾いている。これは国連決議の趣旨に賛同しているというよりも、トランプが何をするかわからないから。中国にとってみれば北朝鮮の核武装は極端に言えばそんなに大きなことではない。それよりは米朝戦争をなんとしても阻止したい。中国が新たに制裁の戦線に真の意味で加わってきた状況のもとでさらに日米が圧力をかけていくことは非常に意義がある。
2017/10/29 NHK総合[日曜討論]
笹川平和財団上席研究員・渡部恒雄 オバマ政権より前はむしろ韓国と米国の関係の方が近かったが、今は完全に安倍トランプラインができている。トランプ政権は局長とかの政治任用が進んでいないためトップ同士で話をするしかない。その関係は日米が1番関係ができている。今回重要なのは日本と東南アジアに行くこと。トランプ大統領は、東南アジアとのチャンネルがまだ出来ていないため、トランプ大統領にとってアジア歴訪は非常に意味がある。
2017/10/29 NHK総合[日曜討論]
マサチューセッツ工科大学シニアフェロー・元外交官・岡本行夫 実際の軍事衝突の可能性が少しずつ高まってきている現実があり、北朝鮮は今までブラフで言っていたのだが本当に米国からの攻撃を受けたのではたまらないということを考え始めている。
2017/10/29 NHK総合[日曜討論]
早稲田大学大学院教授・植木千可子 ASEANの10か国は全て北朝鮮と国交があることからもわかるように、日本、韓国、米国よりも密接な関係がある。圧力と制裁の中で労働者とか、企業が実は取引しているという状況も報道されている。それについても制裁を厳しくしていく方向になりつつある。トランプ大統領の訪問の1つもそこの所の制裁をきちっとやっていくということで、さらに圧力を高めるというのが目的の1つ。
2017/10/29 NHK総合[日曜討論]
元中国大使・宮本アジア研究所代表・宮本雄二 今年の4月に米国・トランプ大統領と会談する直前に北朝鮮に対する全体的な見直しが行われた気配があって、強い姿勢をとっていくのが中国にとっても良いという整理ができた様子。首脳同士で物事を提起して解決を迫るというのは中国では良い方法で、それをトランプ大統領はやっている。
2017/10/29 NHK総合[日曜討論]
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