【タレコメ】
日米首脳会談・どう動く安保・経済
前駐米大使・藤崎一郎 米国も実は中国との関係が振り子のように動く。接近することもあれば、離れることもある。日本は堂々と構えて中国の問題について米国の相談相手として一緒に考えていくことが必要。
2015/04/26 NHK総合[日曜討論]
慶應義塾大学教授・中山俊宏 米国にとっても中国はアジアにおける最大のチャンスでもある。中国と向き合っていく時の難しさは脅威とチャンスが並存しているところで、これが旧ソ連とは決定的に違うところ。チャンスを最大化して脅威を最小化する最適バランスを日米で協調して見つけていく必要がある。
2015/04/26 NHK総合[日曜討論]
早稲田大学大学院教授・植木千可子 安全保障の観点から日本は参加すべき。日本も米国も70年代以降、90年代、2000年代も続けてきたのは一方では非協調的な動きを抑止し軍事的な能力を持ち、エンゲージ、どんどん関与して貿易をして人の交流をして中国を引きこむことをやってきた。それに対して資本投入してきたにも関わらず、今中国が強くなってきた時にそれをやめてしまうというのは今までの戦略からすると逆行している。別の組織を外に作らせるのは安全保障上も国際政治上も好ましくない。
2015/04/26 NHK総合[日曜討論]
慶應義塾大学教授・中山俊宏 米国は議会による抵抗が強いので、アジア開発銀行の金融秩序に対する挑戦と受け止めている。日本は様子を見て何の為に入るのか、中に入ってどういう事をするのか明確に見極めた上で、柔軟性を保つことが重要。
2015/04/26 NHK総合[日曜討論]
前駐米大使・藤崎一郎 TPP交渉は日本にとって蜘蛛の糸。非常に難しい局面でちょうどいいものが来た。巨大なルールに初めから関与するのは極めて重要。
2015/04/26 NHK総合[日曜討論]
東京大学大学院教授・高原明生 中国は言葉の上では自分達の発展は平和的な発展だと盛んにアピールしているが、実際にやっている事を見ると、既成事実を力をもって作っていくという姿勢がはっきり出てきている。ルールに則って云々というのであれば、実際に行動で示す事が非常に重要。
2015/04/26 NHK総合[日曜討論]
前駐米大使・藤崎一郎 (中国のやっていることに)見て見ぬ振りをせずにきちんと声を上げていく事が重要。南沙諸島の地域で米国がオーストラリアやフィリピンと色々な形の訓練をやっていくのもそれを反映している。ガイドラインを日米間で合意したら、関係外国に直ちに説明していく事も大事。
2015/04/26 NHK総合[日曜討論]
東京大学大学院教授・高原明生 中国は西太平洋エリアに展開したいという気持ちをなかなか捨てられない。それが排他的な動きになると近隣国は受け入れる事が出来ない。抑止力を強める事は必要だと思うが、軍拡競争にならないように対話的協力を他方で進めて行く事が出来るのかという事も考えていくべき。
2015/04/26 NHK総合[日曜討論]
前駐米大使・藤崎一郎 今回の会談は3つの意義があり、1つはアジア太平洋で新しいルール作りが行われる時期に日米がパートナーとして協議できること。2点目は戦後70年の節目で米国への感謝を述べるいい機会だという事。3点目は強い総理として米国に行ける事。
2015/04/26 NHK総合[日曜討論]
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