【タレコメ】
「イスラム国」の脅威
日本エネルギー経済研究所研究理事・保坂修司 イラク現政権による行き過ぎたシーア派優遇政策、シリアのアラビア派政権によるスンニ派弾圧はイスラム国に戦うための大義と体制に不満を持つ人々からの支援を与えた。サイクスピコ協定から約100年、中東のあちこちで宗派や民族の分布を無視した国境線、国民国家の枠組みが揺らぎつつある。中東の人々の怒りや不満の受け皿になりうるのがイスラム国ではないということを、中東各国の政府や国際社会がイスラム教徒に示さない限り、イスラム国の脅威を排除するのは難しい。
2014/09/02 NHK総合[視点・論点]
|