【あの一言】
有馬純の発言まとめ
1.5℃の約束・脱炭素社会・どう実現? 福島事故により原発の安全基準は抜本的に強化されている。いまの原発は当時の原発とでは違う。いま止まっている原発を一基動かすだけでLNGを100万トン節約できる。
2022/09/25 NHK総合・東京[日曜討論]
1.5℃の約束・脱炭素社会・どう実現? 中国、インド、ASEANと議論したが、彼らにとって石炭火力はなくてなはならない技術。ドイツはロシアの天然ガスが供給不安になり石炭を燃やしている。去年のCOP26の英国では電力不足になり石炭を燃やすことで電力をCOP26の会場に送っていた。温暖化という切り口だけでエネルギーオプションを全て遮断することはバランスを欠いている。
2022/09/25 NHK総合・東京[日曜討論]
COP26合意は・どう進める?“脱炭素社会” 原発の活用は欠かせない。カーボンニュートラルを目指すなら原発再稼働、新設も必要。
2021/11/28 NHK総合・東京[日曜討論]
COP26合意は・どう進める?“脱炭素社会” 再エネはバランシングコストというか、統合コストが増えてしまう。ポテンシャルの問題としてG20の中で日本は、全部太陽光でやったとしても日本の総発電量を賄うことはできない唯一の国。洋上風力は海が深いこともあり、浮体型ということでコストが高くなる。夏には風が吹かないという問題もある。経済的に開発可能な再エネの量というのは国によって違いがあるが、日本は残念ながらあまり恵まれていない。
2021/11/28 NHK総合・東京[日曜討論]
COP26合意は・どう進める?“脱炭素社会” エネルギー問題というのは国家安全保障と絡めて考える必要がある。今、日本に入ってきているソーラーパネルはほとんど全部が中国製。変動性再エネへの依存が増えるというのは中国製の産品への依存が増えるということ。さらに中国が非常に支配力を持っている戦略鉱物への依存度が高まるということでもある。そうした地政学的な観点というものも再エネを推進する際に頭に入れておく必要がある。
2021/11/28 NHK総合・東京[日曜討論]
COP26合意は・どう進める?“脱炭素社会”石炭火力めぐる意見の対立は 原発の再稼働がなかなか進まない中で、石炭火力は日本のベースロード電源の役割を果たしてきた。日本のエネルギーコストは世界の中で最も高いが、さらなる上昇を防ぐために石炭火力を一定程度使ってきた。日本の産業電力料金は米国の3倍で、中国・韓国の2倍以上。これがさらに上昇すると日本の産業競争力に甚大な影響が出かねない。欧州はエネルギー危機に瀕しているが、石炭火力を排除して変動性のある再エネに依存してバックアップは天然ガスに一方的に依存してやってきた結果、ああいうことになっている。エネルギー事情が脆弱な日本が石炭火力を放棄してしまうのは愚策。
2021/11/28 NHK総合・東京[日曜討論]
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