【あの一言】
葛西敬之の発言まとめ
シリーズ「安全保障と外交を考える」 中国の状況を見ると、日本の国が歴史始まって以来直面している厳しい安全保障環境にある。1960年の日米安全保障条約以降、60年以上にわたり米国の絶大な核抑止力によって日本は平和を維持してきた。ソ連が崩壊し、中国が次のチャレンジャーとして出てきたが、中国は米国が期待していたように経済的に発展し強国になれば同じ価値を共有するとみていたが全く別の方向へ動いた。中国は核戦力を強化し、戦略核ではなく戦域核という中距離弾道弾を強化した。私は米国を狙う気はありません、私が狙っているのは台湾と日本ですといって、米国にある種の安心感を与えようとして米国もそれにのせられて容認してきた。習近平になって中国はがらっと変わった。彼らの目標は中華民族の夢で、製造業で米国を抜き、軍事力で米国と並び、一帯一路を推進し、その中に世界の国を包み込んでいくと宣言している。
2021/06/13 BSテレ東[NIKKEI 日曜サロン]
シリーズ「安全保障と外交を考える」 習近平を支えている人民解放軍は、戦った経験がない軍隊。ソ連軍は第二次大戦で戦っていて戦争というのは厳しいものだと知っているが、人民解放軍は戦闘経験がないため、ソ連軍以上に危うく暴発、暴走する可能性がある。
2021/06/13 BSテレ東[NIKKEI 日曜サロン]
シリーズ「安全保障と外交を考える」 台湾有事はまさに即日本の有事であり、日本の有事は即台湾の有事である、米国にとって台湾問題は米国の国益そのもの。米国、台湾、日本はひとつの皿の上にのっている。
2021/06/13 BSテレ東[NIKKEI 日曜サロン]
シリーズ「安全保障と外交を考える」 戦域核分野における力の均衡が失われ、中国が圧倒的に強くなっている。米国は戦略核ではソ連とにらみ合っていたが、戦域核はINF条約でSS20とパーシング2をやめてしまったので中国だけが戦域核を持っている。
2021/06/13 BSテレ東[NIKKEI 日曜サロン]
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