【あの一言】
小林喜光の発言まとめ
日本生産性本部副会長・令和臨調共同代表・小林喜光 天然ガス・石油を含め、エネルギーの根本になるところが値上がってしまい、それに加えてコロナからリカバリーしようとしていた矢先に金利を含めた為替の問題も出てきた。一方では大企業で海外進出しているような為替に強いところは、予想以上に収益構造が改善し、潤っている。あるいはグリーントランスフォーメーション、いわゆるカーボンニュートラルというところに邁進し新しい経済成長をやろうという矢先、気が付いたらサウジアラムコが驚くべき膨大な収益をあげた。株式市場ではGAFAMなどのデジタル系が300兆円に落ちてきてボラタリティーのある状況になっている。(世界経済は)複雑系の中にのめり込んでいる。
2022/05/22 BSテレ東[NIKKEI 日曜サロン]
新型コロナ感染拡大 危機打開の道は 科学と政治が相互作用を必要とする時代がきている。AIだとかロボティクス、IoT、バ-チャル空間、ネット空間が巨大な増幅をしている。日本の第一部上場企業の3800社全ての時価総額は700兆円あるかないかだが、マイクロソフト、Google、アップルなどのネット系企業はたった5社で時価総額が750兆円ある。5社で日本の3800社を追い抜いている。それぐらいバーチャル空間の経済価値が上がっている。こういう中で日本がどういう方向性を持っていくかを考えればIT、デジタル、バーチャル空間、もうひとつはサスティナビリティ地球環境になる。グリーンイノベーションで日本が主導的にしていかない限り相対的には非常に比較劣位になってしまう。こういう時代にあるとの認識をすべての国民は持っておく必要がある。この30年間、日本のGDPはまったくあがっていない。500兆円から550兆円までせっかくいったのにこのパンデミックで500兆円を切ってしまう。ものすごく苦しい状況に日本はあるが、この停滞を脱却するためにも新しいテクノロジーを取り入れて日本を変えていくべき。
2020/12/20 NHK総合[日曜討論]
新型コロナ感染拡大 危機打開の道は もともとコロナが始まる前からコモデティ系とか医療系は中国、アジアに6割7割を依存していたが、経産省中心に官民に動き始め、マスクの国内生産もはじめた。サプライチェーンの変更は大きなテーマになっている。
2020/12/20 NHK総合[日曜討論]
新型コロナ感染拡大 危機打開の道は 欧米から比べれば100分の1と少なかった。その要因がファクターXだの、BCGだの交差免疫だの、いろいろ言われた。日本の文化としての同調圧力という感性も働いて泥縄であったがなんとか結果オーライで来ていた。それが、ここに来てジャパンモデルというよりユニバーサルモデルに近づいてしまった。ここでどういうアクションを取るかが重要。アナウンスメント効果としてはGoToの停止、これ以上進めば緊急事態宣言、あるいは最終的には特措法の改訂などを早くやるという対応をとるべき。
2020/12/20 NHK総合[日曜討論]
コロナ後の日本の姿・米中対立と国際秩序の行方 ファーウェイやアリババを中心にあっという間に通信テクノロジーで米国をもう凌駕したかもしれないというスピード感がある。情報が筒抜けだったのではないか。経済セキュリティに対する思いが日本はあまりに希薄だった。ナショナルセキュリティーは当然もっとブロックしてもらわなければ困る。一方で環境問題やコロナを筆頭とする健康の問題、グローバルアジェンダでは一緒に産業を作る意識でコラボすれば良い。日本はなくてはならない国だというのをどう構築するかが重要。
2020/06/10 BSフジ[プライムニュース]
コロナ後の日本の姿・デジタル化と社会改革 大きな流れとして今回の新型コロナが示したのは日本の理念としてのデジタル化の検証を迫っている。オンライン診療でも、遠隔教育にしてもなかなか作動しなかった。国民そのものが変わろうとしていない、ここをどう変えていくかが重要な部分。
2020/06/10 BSフジ[プライムニュース]
吉野・ノーベル賞受賞・どうするニッポンの科学技術 日本経済がこの30年間どうだったのかというのを見ると、GDPも中国に完全に抜かれた。企業価値というか時価総額というのも、かつて30年前は日本が10番中7番まで入っていたという時代があったが、今はほとんどGAFA、ネット系の企業が高く評価されている。それと同じようにGDPのみならず企業のアクティビティ、あるいは国家としての力も下がっていって、貧すれば鈍するという形で研究開発費も比例して下がってきている。基礎的な運営費交付金というお金の部分で、非常に自由な発想でやる研究が減っている。一方では、競争的資金も1兆円に対して6000億とか入っている。全体が縮んでいる中でどうフォーカスして、もう少し日本は日本なりに強いところに一定程度の力を入れるというような手法を取るのも1つの方法。
2019/12/15 NHK総合[日曜討論]
小林同友会代表幹事にきく・「世界大変革のうねり」と日本 トランプ大統領、英国のブレクジットを含めるとアンチグローバリズムとして出てきているが、経済の流れはせき止めることができない。不可逆的にグローバル化していく中でグローバル化をどう捉えるか。サイバーセキュリティーや国家の安全保障に関わる部分が相当強く出てきている。米国の場合はかなり自由にしているが、サイバー系やセキュリティー関係になるとかなり規制している。ヨーロッパ系は個人の権利、個人のデータ保護で国際標準化していきたいという流れ。中国はサイバーセキュリティー法によって、中国の国家としてデータを全部キープして外に出さない。国民のデータも集積していく。日本はデータに対してヨーロッパ系に近い。
2018/12/20 BSフジ[プライムニュース]
小林同友会代表幹事にきく・日本企業「存在感低下」の背景 ユニコーンの米国、中国と日本を比較すると桁違いで情けない状況。日本はベンチャーが育たない国なのは事実。シンガポールや中国は国が中心になってベンチャー育成をしている。
2018/12/20 BSフジ[プライムニュース]
小林同友会代表幹事にきく・日本企業「存在感低下」の背景 時代はとっくにサービスとコトづくりになっているのに、日本は未だにモノづくり。そういう意味でデフレだから経済が活性化しない、GDPが増えない、物価が上がらないということではなく、より本質的なテジタル化への転換に追いつけなかった。それは年寄りが悪かったからかもしれない。日本が中国を世界の工場だと言っている間に今やサイバーのクリエイター国になっている。中国がここまで進展しているのに日本は経済社会システムそのものにしても規制にしても、既得権にしてもぶっ壊すことができなかった。
2018/12/20 BSフジ[プライムニュース]
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